ガウディ建築のなかでも特に人気のある作品のひとつ、バトリョ邸。

 バルセロナの目抜き通りグラシア通りに面していることもあり、写真を撮る人、入場の列に並ぶ人、チケットを買う人で、入口にはいつも人だかりができています。

 そして、そのすぐ左隣に建っているのは、同時代の作品であるアマトイェール邸です(正確には、少し前に建てられていた建物を全面改修したもの)。

ガウディ作のバトリョ邸の左隣にあるアマトイェール邸(中央)。この一角には、以前にご紹介したイェオ・イ・モレラ邸(ムンタネー作)も含め、建築家たちが粋を競った建物が並んでおり、それぞれのライバル心がせめぎあい「不和の区画」と呼ばれている。

 実はこちらも、ガウディに負けず劣らず評価の高い建築家プッチ・イ・カダファルクの作で、その内部も非常に優れたモデルニスモ建築。

 ですが、なぜかあまり観光客に知られておらず、列を作ることもなく見学が可能ということで、ぜひお勧めしたい見どころのひとつです。

 見学は基本的に、専用タブレットによるビデオガイド付きツアーになります。入場時間は30分ごとに区切られており、一度に入場できるのは12人までですが、前述のとおりほとんど混んでいないので、いつ行ってもほぼ問題なく次の入場時間に入ることができます。

 タブレットのガイドは、過去の映像を交えながら居室ごとに詳しい解説をしてくれるスグレもの。

 もし分からないことや、もっと知りたいことがあれば、同行してくれる係員がいつでも答えてくれるので、遠慮なく声をかけてみましょう。

文・撮影=坪田みゆき