使うほどに愛着が湧いてくる
珠玉のハンドクラフト

●ガラス工房 清天

シンプルで飽きのこない色彩と造形が美しい。左から、カップ(ブラウン) 2,000円、一輪挿し 1,500円、グラス(ブルー) 1,700円、ボウル 5,600円。

 今や沖縄を代表する民芸となった琉球ガラス。現在、読谷村だけで8つのアトリエがあるといい、なかでも「ガラス工房 清天」は、この道約40年の熟練、松田清春さんが率いる人気工房だ。

 「おばあちゃんがガラス工場に勤めていてね。僕も15歳でそこに入ったんだ」と陽気に語る松田さん。独立して現在の工房を開き、今年で18年となる。

いちばん人気の高い“クリア”のシリーズ。左から時計回りに、グラス 2,600円、ジャグ 2,700円、コップ 1,500円、プレート 2,000円。

 ガラス職人の朝は早く、毎朝3時半には起床し、窯への火入れから一日が始まる。清天では、昔ながらに泡盛の廃瓶などを使用。

「昔は、泡盛の瓶ガラスが最も品質が安定していたからね。でも国産じゃないとだめ。外国のものではこうはいかないよ」

左:松田清春さん。
右:工房に併設されている小さなショップは、品揃え豊富!

 窯の中で飴状にとろけたガラスを吹き竿にからめ、息を吹き込み、成形し、そして見事な手業で仕上げを施していく。その独特の風合いとシンプルなフォルムは、日々使うほどに愛着が湧いてくる。これぞ珠玉のハンドクラフトだ。

ガラス工房 清天

松田清春さんと5人の職人が制作に励む人気工房。ガラス吹き体験(1,800円)も可能で、技の奥深さに触れられる楽しい機会だ。

所在地 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味1352-1
電話番号 098-958-1346
営業時間 9:00~17:00
定休日 日曜、平日不定休  ※訪問前に電話を

文=矢野詔次郎
撮影=長谷川 潤