Magnificent View #1414
キングジョージ島(南極)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages
(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 キングジョージ島は、南極海のサウスシェトランド諸島にある。1819年にイギリス人の探検家が初上陸し、その後、当時のイギリス国王であったジョージ3世にちなんで、この名が付けられた。

 この島は南極海にある島々のなかで最も南米大陸に近く、気候が比較的温暖なことから、各国が南極観測基地を設置している。なかでも、チリの観測基地は本格的だ。すぐ近くには「星の町」と呼ばれる集落があり、研究所のほかに、住宅や郵便局、観光客用のホテルや土産物店まで揃う。

 ご覧の施設は、ロシアの観測基地内にある「至聖三者聖堂」。全世界にあるロシア正教会の聖堂のなかで、最も南に位置している聖堂の一つとされている。

 住宅あり、ホテルあり、聖堂ありのこの島では、動物の姿が見られることも。ミナミゾウアザラシやアデリーペンギン、世界で最も長距離の渡りをする鳥、キョクアジサシが生息している。

Column

今日の絶景

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2018.07.21(土)
文=芹澤和美