想像以上に楽しいソチミルコ
日本から約13時間、太平洋の向こう側にあるメキシコ。メキシコ・シティ国際空港へは、アエロメヒコ航空が直行便を運航している。

紀元前12世紀頃に興ったオルメカ文明からはじまり、トルテカ、アステカ、マヤ文明といった古代文明が勃興、その後スペインによる征服という歴史をもつメキシコ。ユネスコの世界遺産への登録は34を数える。
そのなかのひとつが「メキシコ・シティ歴史地区とソチミルコ」。歴史地区はメキシコ・シティの中央エリアに、ソチミルコはシティ中心部から南へ30キロメートルほどの場所にある。
右:髪飾りを売る屋台ボート。
ソチミルコは週末になると、多くの友人・家族連れで大いに賑わう。トラヒネラと呼ばれるボートに乗って、水上遊びに興じるためだ。
メキシコ・シティ一帯はかつてアステカ時代には湖に浮かぶ一大都市だったが、スペインの征服によって大半を埋め立てられることに。その湖だったころの面影を残すのがソチミルコ。この古代を偲ぶ風景を現代のメキシコ人がどう楽しんでいるか。
それは……トラヒネラに大きなクーラーボックスと音楽スピーカーを抱えて乗り込んで、食べて飲んで、歌って踊る! 思い思いに水上の休日を満喫していた。






と、このように週末はほぼカオス状態のソチミルコだが、平日はトラヒネラの数がぐっと減ってかなり静か。パワフルでエネルギッシュなメキシコを感じたいなら、週末に訪れるのがおすすめだ。
Xochimilco(ソチミルコ)
2018.07.23(月)
文・撮影=請川典子