フレンチの最高峰を極めるガストロノミー店が数多くあるパリで、小さな変革!? ラグジュアリーの粋を追求する若きシェフが提案する“日々の美食テーブル”へ。厳選した4軒をご紹介。
» 第1回 魚料理レストランとして愛された往年の名店
» 第2回 注目度No.1日本人シェフの新店
» 第3回 隠れ家ホテルで味わうモダン料理
シンプルかつダイレクトに
素材の持ち味を伝えてくれる
◆Clover Grill
(クローヴァー・グリル)
素材の持ち味をシンプルに、ダイレクトに伝える料理の人気も、今のパリの潮流のひとつ。皿の中のすべての素材が目で分かる料理への懐かしさは、どこかフランスの家庭料理に通じるものがある。
大きな肉の塊を焼く休暇の庭のバーベキュー然り。それを、極上の素材と完璧な火入れ、和やかなサービスで2ツ星の人気シェフ、ジャン=フランソワ・ピエージュが味わわせてくれる新店が2017年秋に登場。
名産地ブランド牛を中心に、魚、貝は炭火と素材の距離を調節しながら焼き上げ、ブレス産の鶏や仔羊肉の塊は串に刺してじっくりグリルする。シンプルだからこそ際立つプロの技。その懐に抱かれたい。
Clover Grill(クローヴァー・グリル)
所在地 6 rue Bailleul 75001 Paris
電話番号 01-40-41-59-59
営業時間 12:00~14:15、19:00~22:30(L.O.)
定休日 無休
http://www.clover-grill.com/
Text=Chiyo Sagae
Photo=Atsushi Hashimoto