ホテル併設型グローバル旗艦店が
2018年2月にグランドオープン

 各界で活躍する多彩なクリエイター監修のもと、「ステイ」「ファッション」「ミュージック&フード」を軸にした、新しいスタイルのホテル併設型店舗が渋谷に誕生した。

 2018年2月9日にグランドオープンした、そのホテル併設型店舗の名は「hotel koé tokyo」。

 1Fはブレッド&ダイニング「koé lobby(コエロビー)」とイベントスペース「koé space(コエスペース)」、そしてホテルのレセプション、2Fにアパレル&雑貨ショップを設置。3Fがホテルという構成になっている。

「koé space」では注目アーティストによる音楽イベント、感度の高いポップアップショップの展開を通じて、新しい東京の文化を発信。さらにアパレル・雑貨ショップでは、セルフ&キャッシュレスのスマートレジを導入するほか、21時から23時の夜間は無人アパレルショップとして展開し、新しいショッピング体験を提供する。(撮影=長谷川健太)

 全10室のホテルのデザインコンセプトは「茶室」。あえて華美な装飾や加工は施さず、使用する建築材料もミニマムに抑えて、シンプルで上質なデザインに仕上げているのが特徴だ。

 また、2013年からニューヨークをベースに活動しているデジタル・デザイン/プロダクト・イノベーションスタジオ「PARTY New York」が手掛けるデジタルアートをフロア内通路に展示。通路を茶室へ向かう飛び石のような「静」の空間として捉え、宿泊者のみが体験できるデジタルアートギャラリーとなっている。

デジタルアートは10室あるゲストルームの扉横に設置され、音の波形が徐々にゲストルームのナンバーを描き出すことで、デジタルサイネージ(電子看板)としての機能性も持ち合わせている。(撮影=長谷川健太)

 ゲストルームは、室内に離れを設け、日本家屋に宿泊したかのような感覚が味わえる「XLタイプ」、壁沿いに配した長い小上がりが縁側のように利用できる「Lタイプ」など、全4タイプ・10室。茶室の伝統的な要素をモダンにアレンジしたデザインは、和を演出しながら、現代的で上質な空間を生み出している。

ゲストルームは全4タイプ・10室。各部屋では無料でインターネットと国内・国際電話が利用でき、シティガイドも兼ね備えたスマートフォン「handy」を設置。快適な旅をサポートする。(撮影=長谷川健太)
ゲストルームの離れのような感覚で利用できるラウンジ。トーンを落としたライティングでプライベートな空間を演出し、渋谷の喧噪を忘れてゆったりくつろげる場として、宿泊ゲストに開放される。(撮影=長谷川健太)
代官山で人気のフレンチレストラン「Ata(アタ)」の掛川哲司シェフがプロデュースする、1Fの「koé lobby」。ホテルの宿泊ゲストはここでパンブッフェとドリンクバーの朝食がいただける。(撮影=長谷川健太)
パン屋、カフェ、洋食屋、居酒屋、ラーメン屋という日本の食文化をミックスした、これまでにない東京フードを提供。

 ファッション、宿泊や音楽、飲食などの多彩なコンテンツをクロスさせた「hotel koé tokyo」には、ホテルラバーのみならず、感度の高いオトナたちが羨望のまなざしを注いでいる。エネルギッシュに新しいカルチャーを発信していく刺激的なスポットとして、今後ますます注目を集めそうだ。

hotel koé tokyo
所在地 東京都渋谷区宇田川町3-7
電話番号 03-6712-7251(ホテル予約)
http://hotelkoe.com/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)