度胆を抜く規模の「ザ・ヴェネチアン・マカオ」

夜の「ザ・ヴェネチアン・マカオ」外観イメージ。(C)The Venetian Macao

 マカオ初の本格的IR(統合型リゾート)として、マカオ・コタイ地区に2007年8月にオープンした「ザ・ヴェネチアン・マカオ」。マカオのIRの代名詞的存在で、10周年を迎えた現在まで抜群の知名度と人気を誇ります。

 初めてザ・ヴェネチアン・マカオを訪れた方は、その圧倒的な大きさ、ゴージャスさに度肝を抜かれることでしょう。ラスベガスにも同名のIRがありますが、「本家」を遥かに凌ぐスケールとなっています。

 リゾートはイタリア・ヴェネチアの街を模したラグーンに囲まれ、中央には39階建てのホテルタワーがそびえ立ちます。

 客室数およそ3000室のホテル、ゲーミングテーブル540台、スロットマシンや電子カジノ機器1265台が並ぶ約3万4700平方メートルの巨大カジノ、およそ340軒のショップと50軒のレストランが軒を連ねる約8万5300平方メートルのショッピングモール、約11万1500平方メートルのコンベンションセンター・タワー、1万5000席の多目的アリーナ、1800席のシアターといった施設で構成され、まるでひとつの大きな街のような印象。ゆっくり見て回るとしたら、丸一日あっても足りないくらいです。

昼の「ザ・ヴェネチアン・マカオ」外観イメージ。(C)The Venetian Macao

 ちなみに、昨年(2016年)の年間訪マカオ旅客数は延べ3095万人でしたが、同年のザ・ヴェネチアン・マカオの来場者数は延べ3200万人に達したとのこと。宿泊やカジノ目当ての観光客だけでなく、人口約65万人のマカオの住民の間でもショッピングや食事、イベントに出かける場所として定着していることを物語っています。

文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)