金沢の伝統を“汲む”ホテル
「KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-」

 観光名所の近江町市場や尾山神社にほど近く、兼六園や金沢駅も徒歩圏内という絶好のロケーション。金沢市中心部のオフィス街にある築44年のオフィスビルをリノベーションしたホテル「KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-」が2017年8月30日(水)に開業する。

築44年のオフィスビルの内装解体後のコンクリートの表情を生かしつつ、職人の手仕事を感じさせるディテールを取り入れ、趣ある空間を演出。

 この「KUMU 金沢」は、“北陸ツーリズムの発信地”をコンセプトにTHE SHARE HOTELSグループの1号店として誕生した「HATCHi 金沢」に続く、金沢2号店(全国で4軒目)。

 「HATCHi 金沢」はひとり旅や長期旅行向けなのに対し、「KUMU 金沢」はふたり連れからファミリーまで、幅広い客層向けの造りが特徴だ。さらに、金沢の伝統を“汲む”場所として、ホテルというグローバルな場を舞台に、金沢の魅力を国内外に発信していくことも大きなテーマに掲げている。

 金沢は、禅や茶の湯といった武家文化が色濃く残る土地。「KUMU 金沢」は地元で活躍する気鋭の地元アーティストの集いの場としての機能も果たす。観光客や地域の住民たちとともに、金沢の伝統文化をアップデートした多彩なコンテンツを展開していく予定だという。

ホテルを入ると正面に設えられたカウンターに、地元作家が選定・制作した茶釜や茶道具が並ぶ。ティーサロン「KISSA & Co.」(キッサ アンド コー)で点てたお茶で、ゲストを出迎える。

 館内には、炉が切られた大テーブルでコーヒーやお茶が楽しめる2カ所のティーラウンジ、ミーティングルーム、金沢城公園を望む屋上空間などを用意。友人との会話に花を咲かせたり、ほかの旅行者との交流を楽しんだり、さまざまな用途で利用できる。屋上では、朝ヨガのワークショップや野点茶会を定期的に開催予定というのも、ゲストとって旅の貴重な体験になること請け合いだ。

 館内の内装をはじめ、ゲストルームも“不完全さ、簡素さ”といった茶の湯の美学を感じさせるデザインを採用。シンプルでありつつ、なんとも味わい深い個性を放っている。

 茶会もできる炉が切られた畳敷きの部屋、2段ベッドで構成されるリーズナブルな部屋など、客室タイプは全6種類。全室、最大4名まで滞在できるのもポイントが高い。

ツインのフロアベッド、畳式の小上がりになったリビングスペースで構成される「COMFORT STYLE」(写真はスーペリアタイプ)。ふたりでゆったり利用するもよし、小上がりに布団を敷いて4名で利用することもよし。

 「ここを訪れるゲストに金沢の奥深さと出合うきっかけを提供したい」と、館内を彩るのは、金沢の伝統工芸を汲み取ったアートや工芸品の数々。

 はじめての人も、リピーターも、金沢の旅を検討中の人はぜひこのニュースタイルのホテルをチェック! きっとひと味違った金沢が体感できるはず。

KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-
所在地 石川県金沢市上堤町2-40
https://www.thesharehotels.com/kumu/

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文=立花奈緒(ブレーンシップ)