「極上の食と美人の湯」 アクアイグニスで過ごす3日間

「極上の食と美人の湯」 アクアイグニスで過ごす3日間

三重の至福温泉「アクアイグニス」で
行列必至のパンと極上和食を堪能

 三重・菰野町に誕生した「アクアイグニス」は、100%かけ流しの天然温泉やカリスマたちが監修を手がけた美食などを堪能できる極上の温泉リゾート。この癒しとグルメの楽園にステイした最高の3日間をリポート。今回は2日目!

朝日を浴びながら
一番風呂を楽しむ

キラキラとした朝日に照らされた深碧色の竹林。その光景にゆっくりと心が洗われていく。

 「アクアイグニス」2日目、昨夜は星を眺めながらの専用露天風呂を満喫したので、朝イチで大浴場に来てみた。掛湯桶の湯はかすかに硫黄の匂いがした。温泉コーヒーでも述べたが本当に水質がまるくやわらかい。

 アルカリ性単純温泉という泉質は“美人の湯”と呼ばれ、角質や毛穴の汚れを取り、メラニンを分解するため肌がすべすべになると科学的にも認められているそうだ。これがシャワーからも出るのだから、毎日洗髪すればきっとしっとりと艶やかになるのだろう。

 地下1200メートルから45度くらいの源泉が毎分780リットル出るので、加水も加温も循環もする必要がまったくない。だから温泉の成分や効能をダイレクトに体感できるというわけだ。

外の竹林を眺めながらゆったり入浴できる内風呂、屋外には階段状の風呂、寝湯、桶風呂の3つがあり、本当に外なのかと思うほど清潔で気持ちが良い。

 気持ちがいいのはお風呂だけではない、脱衣所も常に清掃してくれるので不愉快な思いをしない。相当こまめにチェックしているのだろう。高級旅館でもできていないことがあるのに本当に素晴らしい。

 それにしても朝日を浴びながら6時から温泉でまったりできるなんて贅沢なことだとシミジミ思う。さてと、少しお腹が空いてきたのであがって朝食へ向かおう。

フランス語で「粉の結婚」という意味の「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」。国産小麦を組み合わせて作るオリジナルの粉のうまみを引き出すのがこのスペイン製の石窯。

 

焼きたてホカホカの口福!
なぜ朝から行列ができるのか?

 2日目の朝食は石窯で焼くパンが美味しいと評判の「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」へ。パン朝食の場合ひとり1200円分の朝食券が付いている。店にはすでに8時のオープンを待ちきれない人で行列ができている。

 ちょっと待って、平日だよね? こんなにファンがいるのか。でも確かにこの匂いは反則だ。お腹が空いていればなおのこと、ふらふら~っと自然に足が向いてしまう。

スペイン製の石窯。特注している三重県産の薪を使い220度の高温で夜明けから焼き始める。
オープン直後に店に入る。所狭しと並べられた数々のパンはどれも本当に美味しそうで端から大人買いしたくなる。

 扉が開くと、ドドドドーッと行列の第一陣が足早に入っていきお目当てのパンを次々にゲット。平日は120~130種類、週末ともなると160種類ほどのパンを焼き、それが夕方には完売してしまうのである。

人気No.1は石窯で焼きあげる「天然酵母食パン(340円)」。こういう基本的なものがいちばんならば他のパンも美味しいに決まっている。

 「食パンやフランスパンのような“生地もの”を毎日食べていただけるように自家製の粉で作っています。食べた瞬間に粉の甘みがわかるパンでありたいと思っています」と話すのは、「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」の統括責任者である中西智彦さん。

子供から大人まで人気の「ベーコンチーズ」。冷めていても不思議とチーズがとろりん。
サクサクのパイ生地とほんのり甘いカスタード。スイーツ系のデニッシュはひと口サイズが嬉しい。

 焼きたての味は感動的であった。真ん中からちぎると中から湯気がほわんと出て、小麦の香りが鼻をくすぐる。あっつあつを頬張ると外はパリッと中はふっくらもちもちで、どうにも手が止まらず半斤をあっという間に食べてしまった。

「天然酵母食パン」には水分を逃がさない米油を使っている。その日に全部食べきれないと考えてのことで、3日後でも美味しくいただける。

 今は100円で食パンが買える時代なのに、その何倍も出して、しかもわざわざ遠くまで買いに来るのはなぜか?

 その理由はここに来ればわかる。美味しさにこだわり、粉にこだわり、食材にこだわり、焼きにこだわり、薪にこだわる。そして手間を惜しまず丁寧に作り、安心安全であることに万全を期す。職人たちのパンに対する想いが人々の心を動かすのである。

<次のページ> 御在所ロープウェイの「試験に落ちない伝説」

2017.03.28(火)

文=高橋綾子
撮影=榎本麻美

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