「メイド・イン・チェコ」の
ナチュラルコスメに夢中!

 チェコは、衣食住のスタイルに「自然派」のコンセプトを取り入れている人が多い国。健康志向が高まるなか、プラハの街中でも「BIO(ビオ)」などの文字を見る機会がとても増えました。とくにコスメアイテムは大変充実しており、各社魅力的な商品を発売しています。

プラハの大手デパート「MY(マーイ)」にずらりと並ぶ自然派コスメ、マニュファクトゥラ。

 季節ごとに新商品を発表する「Manufactura(マニュファクトゥラ)」は、日本にもファンが多い、チェコを代表するブランドのひとつ。チェコ国内産の植物や果物を使用して開発されたコスメは、チェコを訪れる観光客のお土産としても親しまれています。

 香りはまさしくフレッシュな果物そのもの。肌に直接触れるものですから、なるべく体に良くて、リラックスできるものを使用したいですよね。

マニュファクトゥラの今シーズンの新商品、チェコ産リンゴを使ったシリーズ。

Manufactura(マニュファクトゥラ)
https://www.manufaktura.cz/

 日本でも店舗展開している「Botanicus(ボタニクス)」は、プラハ郊外にオーガニック農園をもっている人気ブランド。

 広大な農園は、まるでテーマパークのように、自然体験ができる観光スポットにもなっていて、休日はたくさんの家族連れでにぎわいます。園内ではコスメに使用されるハーブなどを栽培しているほか、昔ながらのろうそく作りや紙すきなどを楽しめるコーナーもあります。

ボタニクスのオーガニック農園。

 ボタニクスでは、とりわけ自然派石鹸が有名で、ハーブや果物を原料に作られた石鹸には、花や果肉がそのまま入っているなど、こだわりたっぷり。香りもほどよく、肌にも優しいので、子供から大人まで安心して使用できます。

家族で訪れると楽しいボタニクスのオーガニックテーマパーク。

Botanicus(ボタニクス)
http://www.botanicus.cz/

 チェコ人が自然派になったのは、なにも最近に限ったことではないようです。さかのぼると中世のころからすでに薬草などを利用して、オーガニックなコスメを宮廷にも取り入れていたという歴史があります。次は歴史に残るレシピを忠実に再現して商品開発を行うコスメブランドをご紹介しましょう。

文・撮影=クレメントゆみ子