今日の絶景

今日の絶景

徳川幕府に追放された一人の日本人が
命がけで行き着いたカトリック総本山

Magnificent View #1233
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノ大聖堂(イタリア)

(C)R. Ian Lloyd / Masterfile / amanaimages

 初期キリスト教時代に創立されたこの聖堂は、ローマ四大聖堂のひとつ。

 もともと、ここにはローマ帝国のコンスタンティヌス帝の邸宅があった。彼が初めてキリスト教を公認し、邸宅を教会に寄進して以来、カトリック教会の建物として使われるようになった。

 建物は繰り返し修復や改築が行われてきたが、随所に古代の名残をとどめていることから、世界遺産に登録されている。

 ご覧の風景は、13世紀前半に造られた回廊。異なるスタイルの柱が並び、そこに施された繊細なモザイクの装飾には誰もが目を奪われる。

 この由緒正しい大聖堂に、400年も前にたどり着いた日本人がいる。ペトロ・カスイ・岐部だ。彼は徳川幕府のキリシタン追放令によってマカオへ逃れ、司祭になるべく懸命に学んでいた。だが、日本人という理由で願いは叶わなかったため、ローマに渡ることを決意。命がけの航海の後、ここで司祭として叙階を受けたという。

2017.02.14(火)

文=芹澤和美

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