フィレンツェにオープンした
「Cisei」のショールーム
おしゃれな男性ならきっと知っているメイド・イン・イタリーの鞄「Cisei」。ハイクオリティな革素材と洗練されたデザイン、丁寧な手仕事で、ひとつは持っていたくなる一生ものの鞄です。イタリア・フィレンツェに工房があるのですが、実はこのブランドを設立したのは日本人なのです。
設立から10年、広い工房に移って、さらに躍進する「Cisei」の活躍と、新しい工房に新設された、鞄の購入も可能なショールームをご紹介します。デッドストックのレアものから、新作まで、また日本ではまだ稀少品のレディスラインも見ることができる、一生ものの鞄が欲しい方は絶対チェックしたい、新情報です。
ヨーロッパで磨いた日本の魂
本物だけが持つ美しさ
トラディショナルからモードまで、ファッション全体を牽引するイタリア。そのなかでも、フィレンツェは革製品の生産において長い歴史と伝統を持つ、いわば聖地。そのフィレンツェで、日本人として初めて、革鞄のブランドを立ち上げたのが「Cisei」の大平智生氏です。
フィレンツェで、一鞄職人としてスタートし、日本人で初めてブランドを立ち上げ、それから10年を経てさらに飛躍しようとしている大平氏。その道が平坦でないことは想像に難くありません。決して容易でない過程で、より洗練されていった技術とセンスは、今その美しい鞄に見ることができます。
世界のハイブランドも選ぶ上質な革を使用し、ずっと愛され続けるトラディショナルなデザインを独自のセンスで更に洗練したフォルム、そして何よりも鞄職人として培った、妥協を許さない厳しいこだわりが成す美しさは、見惚れてしまうほど。鞄業界関係者からも、鞄の最高峰と言われる有名ブランドに匹敵するクオリティと一目置かれる存在です。
実際に、日本でもおしゃれ通のなかでは既に定番のアイテムで、バーニーズ ニューヨークやビームスなど有名セレクトショップで取り扱われています。先にメンズで人気がでたので、男性ものというイメージもありますが、シンプルなデザインはユニセックスで、性別、年齢関係なく長く使えるものばかりです。また、レディスラインとして新作も多く出ているので、女性も注目したいブランドです。
そんな人気の「Cisei」が、昨年末、新工房に併設したショールームをオープンさせました。次にその新しいショールームをご紹介します。
文・撮影=藤原亮子