気になる世界の街角から

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英国建築の秀作がミュージアムに! 
ケンジントンの博物館めぐりに新名所

新しく生まれ変わったデザイン・ミュージアムが再オープン

流れるような面で構成された屋根が特徴的。60年代の英国戦後建築としては、2番目に重要な建物といわれている。(C)Gravity Road
内側からも屋根を見上げることができる吹き抜けのホール。1階から2階への階段の中央部分はベンチになっている。

 テムズ河沿いのタワー・ブリッジにあったデザイン・ミュージアムが、移転のためその扉を閉じてからはや5カ月近く。ロンドン東部から西部のケンジントン・ハイストリートにロケーションを移し、2016年11月24日、いよいよ再オープンしました。

 デザイン・ミュージアムの新たな拠点は、ケンジントン・ハイストリート沿いにあるコモンウェルス・インスティテュートとして使われていた壮大な建物。放物面を描くコンクリートの屋根が見事な、英国の戦後建築を代表する秀作です。この特徴ある屋根をオリジナルのままでキープしつつ、ファサードと館内をほぼ総改築するという5年間、8300万ポンドを費やす大工事を経て、再オープンの日を迎えました。

今回の改築にあたってデザインを担当した建築家のジョン・ポーソンさん。

 地上3階地下2階、旧ミュージアムの約3倍の床面積を誇る新しいデザイン・ミュージアムのオープンに先駆けて行われたプレス・カンファレンスでは、創設者のテレンス・コンラン卿が「今日は私たちにとって、とても幸せな日です」と涙で声を詰まらせる一幕も。

 移転計画が持ち上がってから実現するまで、10年間という長い年月がかかったことを振り返り、「自分のデザインのキャリアのなかで、最も大きな瞬間。今のところはね。このミュージアムに住みたい気分です」と笑顔を見せました。

プレス・カンファレンスでコメントを読み上げるミュージアム創設者のテレンス・コンラン卿(右)と、ミュージアム副館長のアリス・ブラックさん(左)。

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2016.12.08(木)

文・撮影=安田和代(KRess Europe)

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