カフェや博物館、ショップにスクール
あらゆる「チョコレート活動」ができるスポット

チョコレート・ミュージアムの外観。一見、ちょっとおしゃれなギャラリー・カフェのようです。

 人種のるつぼロンドンのなかでもひときわ移民人口が多く、異国情緒の漂う南ロンドンのブリクストン。賑やかな大通りから1本入った通りにあるのが、この「チョコレート・ミュージアム」です。

左:カカオのトンネルのような階段を抜けて、地下の展示スペースへ。
右:英国のチョコレートのさまざまなパッケージ。チョコレートが超高級品だった時代がしのばれるものもあります。
ゲインズバラのレプリカ絵画をあしらったベルベットのパッケージ。いまや英国庶民の味「キャドバリー」のチョコレートも、20世紀初頭は上流階級向けだったことがわかります。

 フランス人ショコラティエのイザベル・アラヤさんが、2013年3月にオープンしたこのミュージアム、一見普通のちょっとスタイリッシュなギャラリー・カフェですが、地下に降りれば、あまりほかではお目にかかれないチョコレートに関する展示物が並んでいるのです。

20世紀前半のチョコレートのパッケージ。庶民的に見える右側の缶も、当時は労働者階級の1週間分の収入と同じくらいの価値が。
キャドバリー社の「ジョージ王のチョコレート」の隣には、児童文学『チョコレート工場の秘密』でおなじみの「ウォンカ」のチョコレートが。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)