自宅でそのまま真似できるワークショップも充実

ビーズアクセサリーの作り方や、ジュエリーのカスタマイズなど、さまざまな教室を開催するテントが並んでいます。

 4つのワークショップ会場では毎日合計20のワークショップが開催されていて、参加者は実際に作品を持って帰ることができます。生花でつくるヘッドバンド、ビーズのペンダントづくり、アイシング・ビスケットづくり、なかには絞り染めを教えるワークショップもあり、内容はさまざま。

左:ジャノメの開催する無料ミシン教室は大人気。開始時間の20分前に並ばないと参加できないそう。
右:コンフェッティ・ポッパーをつくるワークショップの講師は、東ロンドンに拠点を置くテキスタイル・デザイナーのジーナ・シャーさん。

 そこで、結婚式やパーティーで使う、コンフェッティ・ポッパー(ヒモを引っ張るとパンという音とともに花吹雪が飛び出すクラッカー)のワークショップに参加してみたところ、1時間で3つのポッパーをつくるだけあって、作業は大忙し。全員、休む間もなく必死に手を動かしてカッターで紙を切り抜いたり、パンチで花吹雪をつくったり、はたまたスタンプをつかって包装紙を飾ったり、隣近所の作業を見ながら、講師の指示に従ってポッパーを作っていました。

左:まずは消しゴム付き鉛筆の消しゴムの部分とスタンプパッドをつかって模様を描いた包装紙を作ります。
右:紙吹雪を入れた紙の筒と、引っ張ったときにパンという音を出すテープを一緒に包んで、リボンで結ぶ工程を大急ぎで進めます。
完成!

 300以上のクラフト関連業者が出店しているショッピング・ビレッジには、ファブリックや服の型紙、手作りキットなどを販売するストールがいっぱいで、手作り熱をあおります。ロンドンではなく地方に拠点を置く個人業者、また通常はオンラインのみで販売している業者など、ふだんはあまり出合えないプロダクトが多く、たくさんの人だかりが見られました。

フード&ドリンクを売る屋台も数多く、芝生の上でのんびりランチをとることができます。

 2014年からスタートした、このハンドメイド・フェアは今回が3回目。来年もおそらく同じ時期に開催されることと思います。この時期に渡英されるクラフト好きの方には、おすすめです。

The Handmade Fair 2016
会期 2016年9月16日(金)~18日(日)
開催時間 9:30~18:00
開催場所 The Green at Hampton Court Palace, Surrey KT8 9AU
料金 入場券のみ 15ポンド、フル・エクスペリエンス・チケット(スーパーシアター・セッション1回とワークショップ1回券付) 32ポンド
http://www.thehandmadefair.com/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

Column

気になる世界の街角から

世界の12都市から、何が旬で何が起きているかをリポートするこのコーナー。
その街に今すぐ飛んで行きたくなる情報ばかりです!

文・撮影=安田和代(KRess Europe)