流行りに逆張りしすぎて下駄をはく羽目に

しまお スーさんの世代って、私より少し上じゃないですか。ルーズソックスが流行ったときはもう大学生?

ジェーン ルーズソックスはギリギリ高校生ですね。ただ、あんなチクワブみたいなのじゃなかったです。もう少し普通のクシュクシュソックス。

しまお 私たちの高校時代は、もうあのチクワブだったんです。中1のときは、不良の子はスカート長かったんだけど、それが2年生になった途端に短くなって、おや? と思ったら、だんだん靴下がクシュクシュし始めて。高1になったら、どんどんどんどん、もう。

ジェーン スーパールーズなんて、伸ばしたらこーんなにあって(50センチくらい腕を広げて)、こいのぼりみたいでしたよね。

しまお ホイップクリームがギューってでっかく盛られてるみたいな。あと、全然シワがない、タルーンってなってる餅みたいのもありましたよね。

ジェーン ありました、ありました。ホワーンとしたやつ。

しまお そうそう、ドローンとした。あれもすごかったですよね。みんなちゃんとソックタッチで留めて。

ジェーン あの当時お母さんだったら泣いてますよね。毎日あれが洗濯物にあるわけでしょ。

しまお 引きずって歩いてたから、結構汚いですよね、あれ。

ジェーン そうそう。かかとが隠れてるぐらいの人もいた。

しまお いたいた。そうなると、私は逆を行くしかないんですよね。それで私は高校に下駄はいて通ってました。

ジェーン その話は、何度もラジオとかで伺ってましたけど。どうかしてると思いましたよ、さすがにそれは(笑)。

しまお バンカラな下駄じゃないですよ。ちゃんと女物のかわいいやつです。

ジェーン でも、逆張りにもほどがありますよね。

しまお 何か時代に爪あとを残したいっていう気持ちがすごくあって。全然残してませんけど。

ジェーン 美大に行くことを約束された女、みたいな感じですよね。

しまお 本当にそうですね。美大に行ったら下駄が全然違和感なくなって、アレッ、て思いましたもん。

ジェーン むしろ下駄のルーズソックス化っていう。

しまお 私の高校時代は、女子高生がズバンとど真ん中に来た時代だったんです。私たちの世代って、当時あまりにチヤホヤされすぎて、今もと自分たちが時代の中心にいるっていう気分がうっすらあるんじゃないかな……と思うんですよね。

ジェーン いいなぁ、うらやましい。昭和48年生まれの私たちはハシゴ外され世代ですから。中学のときにおニャン子の女子高生ブームがきて、自分が女子高生になったら「夕焼けニャンニャン」が終わり、高校生のときに女子大生ブームがきて……。

2016.07.14(木)
構成=臼井良子
撮影=鈴木七絵