おやつにぴったりなお菓子がいっぱい

左から「クリームパン」200円、右「パン・オ・ショコラ」100円。

 「本来、フランスのお菓子屋は、パティスリー(生菓子)、ヴィエノワズリー(お菓子屋のパン)、コンフィズリー(砂糖菓子)がまんべんなくあるところ。ショコラトリー(チョコレート)も、売れる売れないではなく、それらを毎日作るのが、僕の自主トレなんです」とにっこり。毎日、生菓子は15種類、焼き菓子は20種類、ヴィエノワズリーも20種類くらいが並びます。

 「ひとりでも買いに来てくださるお客様がいれば、ずっと作り続けます」。

 フランスの子供達が大好きなおやつ「パン・オ・ショコラ」も、もちろん欠かしません。お菓子屋さんらしい、サクサクのクロワッサン生地と、カカオの香り豊かなチョコで、大人も満足。

 「クリームパン」も、生地はサックリ、クリームはまろやか。食べると幸せになれる、上等なおやつです。

「クレーム・カラメル」250円。

 他にも、なめらかなプリン「クレーム・カラメル」や、風味豊なフィナンシェやマドレーヌ、味わい深い「サブレ・ショコラ」……。おやつにぴったりなお菓子がいっぱいです。あまりの種類の多さに、誰もが驚き、また迷ってしまうはず。

「サブレ・ショコラ」250円。

 せっかくお店まで来たのなら、カフェコーナーで生ケーキをひとつは食べて帰りたいもの。門前さんが、ていねいに作ったケーキのフレッシュさを、気取らずゆっくり味わうことができます。

ゆったりした空間のカフェスペース。

「フランス菓子は奥深い。クラシックを自分なりに解釈して表現していきたい。ヒットを作りたいわけではないんです。ずっとここで、お菓子を作り続けたい。一生、菓子職人でいたいんです」

 職人気質の門前さんが作るお菓子を、おやつとして食べる贅沢。あらためて、フランス菓子の魅力に気づかされます。

※金額は全て税込み表記。

「Charles Friedel(シャルル フレーデル)」
所在地 大阪府泉佐野市日根野4356-1
電話番号 072-461-2919
https://wwwffff.amebaownd.com/

宗田洋子(そおだ よおこ)
ライター。神戸生まれの神戸育ち。神戸を離れたことがない神戸っ子。ライター歴30年以上で、関西の雑誌の取材だけでなく全国誌でも関西取材を手がけ、老舗から新店まで回ったお店は数知れず。移り変わる街を見続けてきた。食いしん坊で飲んべえ。

Column

そおだよおこの関西おいしい、おやつ紀行

生まれも育ちも神戸の生粋の神戸っ子で、長年の関西での取材経験からおいしいお店を知り尽くしている、ライターのそおだよおこさんが、関西の「今、食べてほしい!」というおやつを紹介します。

2016.02.14(日)
文・撮影=そおだよおこ