マレー半島とボルネオ島北部にまたがる常夏の国、マレーシア。実はこの国、知る人ぞ知る美食の国なのです。そこでこの連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。多様な文化が融け合い、食べた人みんなを笑顔にする、とっておきのマレーシアごはんに出会えますよ。

日本の焼きそばとは違うの? 似て非なる「ミーゴレン」

 マレーシアを旅した人なら誰もが一度は目にするメニュー「ミーゴレン」。日本語に置き換えると、ミーは麺、ゴレンは炒める。そう、つまり「焼きそば(麺)」。な~んだ、焼きそばか、日本にもあるじゃない、じゃあわざわざマレーシアで食べなくてもいいか、と思っていたあなた、なんてもったいない!

マレーシアのインド系のお店でよく食べられているミーゴレン。日本の焼きそばと比べると、どことなくエスニック感が漂う色合いと、添えられるライムが特徴。

 黄色い卵麺が使われ、確かに見た目は日本の焼きそばと似ていますが、多民族が暮らすマレーシアのミーゴレンは、作るシェフのルーツによって味もさまざま。これまでご紹介してきた数々のマレーシアごはん同様、やはりミーゴレンもとても奥深い料理なのです。今回はきっと誰もが知っているマレーシアごはん「ミーゴレン」の魅力をご紹介します。

※4ページ目に、現地マレーシアのミーゴレン店の様子を動画で紹介しています。お見逃しなく!

2015.07.23(木)
文=三浦菜穂子
写真=三浦菜穂子、古川 音