アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国のひとつであり、ゴージャス感たっぷりの都市として、世界の旅行者を魅了するドバイ。近未来的な世界観に圧倒されるこの国では、奥深くて濃厚なアラブ文化を気軽に体験できるのも魅力。治安が非常によく、安心して旅行を楽しめるのも、ドバイならではだ。

ドバイ首長国
総面積 4114平方キロメートル
人口 約215万人
公用語 アラビア語(英語が共通語として広く通じる)
宗教 イスラム教
時差 日本時間-5時間
通貨 ディルハム(Dhs) 1ディルハム=おおよそ33円(2015年2月現在)
※イスラム教では、金曜日が安息日に当たり、オフィスなどは休業する。ショップ、レストランなどは午後から営業となるところが多い。ラマダン(断食月)の期間中は、ホテルを除き、多くのレストランが日中は休業する。2015年のラマダンは、6月18日頃~7月16日頃。

 見渡す限り、視界に入るものは黄金色に輝く砂漠のみ……。あまりに非日常の光景に圧倒されながらも、その美しさに感動する旅を、ドバイならラグジュアリーに実現できる。

太古より変わらないアラブの原風景に感動

世界のラグジュアリートラベラーたちを惹きつける憧れのリゾート「アル・マハ」。周囲にはこんな幻想的な砂漠が広がっている。

 古くは砂漠とともに遊牧の暮らしをしてきたドバイの人々。彼らの心を癒やし和ませる原風景といえば、数千年、数万年前から全く変わることのない美しい砂漠である。近年の目覚ましい発展とともに都市が拡大し、自然のままの砂漠が減少しているドバイだが、車で1時間も走れば、こんな幻想的な光景のなかに身を置くことができる。そして、ラグジュアリーな砂漠リゾートに滞在し、刻々と変わりゆく砂漠の表情に感動する休日は、まさにこの国を旅する醍醐味だ。また、気軽に楽しみたい人には、毎日夕方から始まるデザートサファリも人気。市内の多くのホテルで参加の申し込みができる。

撮影=橋本 篤
構成・文=矢野詔次郎
コーディネート=寺本英雄、田中和也(Travco Travel)