ルイ・ヴィトンの歴史ある環境支援

生体電位のデータを取得するために木に取り付けられているセンサー。
Ryuichi Sakamoto + YCAM InterLab “Forest Symphony in Moerenuma”(C) Kentaro MINAMI(SS)

 ルイ・ヴィトンがなぜこのプロジェクトに共感を得たのか? 創業者のルイ・ヴィトンがフランスのジュラ山脈の山麓で生まれ、緑とともに育ったことの他にも、旅用のトランクの素材に創業以来ずっとポプラの木を使ってきたことにも起因している。質の高いトランクを作るためには、上質なポプラの木が必要であり、そのための環境支援に積極的に取り組んできた歴史がある。

 ルイ・ヴィトンは今回のSIAF2014のオフィシャルグランドパートナーでもあり、坂本氏らの作品をサポートしている。「ルイ・ヴィトンの森」の木にもセンサーが設置され、他の世界中の樹木とともにハーモニーを奏でているのだ。

 モエレ沼公園は、ごみ処理場の跡地に作られ、ガラスのピラミッドの冷房システムは雪を使った自然エネルギーであるなど、自然環境保全においても注目されている。

「公園全体をひとつの彫刻作品にする」というコンセプトをかかげたイサム・ノグチと、坂本龍一のコラボレーションの中に身を置いたあなたは、何を想うのだろうか。

札幌国際芸術祭2014
開催期間 2014年7月19日(土)~9月28日(日)

【問い合わせ】
札幌市コールセンター

電話番号 011-222-4894
URL http://www.sapporo-internationalartfestival.jp/

2014.08.08(金)