開業から30年、国内外から多くのゲストが訪れ、愛され続ける「パーク ハイアット 東京」は改修工事のため2025年10月にリニューアルオープンを迎えるまで一時休館になります。先日、リニューアル前最後の感謝の宴が催され、「パーク ハイアット 東京」を愛するたくさんの人々が集いました。


開業から30年を経てなお愛され続ける外資系ラグジュアリーホテル

 新宿パークタワーの39F~52Fにメインゾーンを擁する「パーク ハイアット 東京」。1994年に開業し、90年代には東京外資系ホテル御三家のひとつと呼ばれて内外の注目を集めました。高層階からの眺望の素晴らしさ、最上階の「ニューヨーク グリル&バー」への憧れ、ペストリー ブティックのハイセンスで美味なホテルメイドの数々に、オープン当時誰しもが心ときめいたもの。

 建築界の巨匠・丹下健三の設計、時代を超越したデザインで名高いジョン・モーフォードによるインテリアや照明等デザインも魅力で、「大都会の喧騒を離れた大人の隠れ家」というコンセプト通りの設えやサービスにファンが多いのも頷けます。名立たる世界のセレブがお忍びで訪れており、かのレディー・ガガも「ニューヨーク  グリル&バー」にて飛び入りで歌うこともあったとか。ソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション(2003年)』の舞台としても知られています。

 そして開業から30年、外資系ラグジュアリーホテルの古参は改修工事のため2024年5月7日に最後のゲストをお見送りして一時休館することに。2025年10月にリニューアルオープンが予定されています。先日、「APPRECIATION NIGHT」が催され、多くの“パークハイアットファン”が1年半の別れを惜しみました。

2024.05.08(水)
文=CREA編集部
撮影=橋本 篤