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加茂湖のほとりで採れたてむきたての牡蠣三昧!「あきつ丸」

 佐渡の冬を代表する味覚として、忘れてはいけないのが牡蠣です。加茂湖では養殖の牡蠣がおいしい季節を迎え、水揚げの最盛期を迎えます。

 汽水湖と呼ばれる海水と淡水が混ざった水質の加茂湖では、エサになるプランクトンも豊富。海水で養殖した場合は、出荷まで2~3年かかるそうですが、汽水ではエサとなるプランクトンが豊富なことから1年で出荷でき、臭みがなく、おいしい牡蠣が育ちます。1年だと、小さくて味が薄いのでは? という心配は無用。汽水湖で栄養豊富な加茂湖の牡蠣は身がたっぷりで、味が濃厚でクリーミー。わざわざ牡蠣を食べに島外から足を運ぶファンも多いそう。

 加茂湖に面した牡蠣小屋「あきつ丸」では、牡蠣づくしのフルコースが味わえるということで、夕食にチョイス。

「牡蠣づくしのフルコース」でいただく牡蠣のしゃぶしゃぶは、だしを取らず、さっとお湯にくぐらせるだけのシンプルなのもの。なのに、濃厚でクリーミーな味わいが口の中に広がります。揚げたてのカキフライも牡蠣のおいしさをそのまま味わえるよう薄い衣で揚げており、プリプリの肉厚がたまらないひと皿。

 牡蠣ごはん、牡蠣の殻焼き、牡蠣汁、牡蠣の佃煮、小鉢と牡蠣づくしですが、それぞれ異なる牡蠣の旨みを引き出しているので飽きることなくいただけます。牡蠣に合う地酒も用意。

牡蠣料理 あきつ丸

所在地 新潟県佐渡市両津夷976-1
電話番号 090-2566-3420(完全予約制)

2024.03.27(水)
文=大嶋律子(giraffe)
写真=釜谷洋史