内側からはビタミン補給を

 また、先生は内側からのケアも推奨しています。

「シミ対策に有効なビタミンCは、レモンをはじめ柑橘系の果物に多いですが、サプリメントで補うのもいいでしょう。また、紫外線のダメージを抑えてくれるビタミンAもお肌のケアに有効です。ビタミンAの前駆体であるβ-カロテンは、人参やカボチャなどこれから旬を迎える野菜にたくさん含まれていますから、意識して摂るようにしましょう」

 苅部先生は、ご自身が食事をとても大切にしていらして、有機野菜を取り寄せてたっぷり召し上がっているのをインスタライブで見たことがあります。私たちはビタミンというと、つい果物を思い浮かべてしまいがちですが、まずは野菜を見直してみるのも大事だと改めて思いました。

 なお、ビオトープクリニック自身が「食事からお肌を変える新しい皮膚科」と謳っており、公式HPには、「体は食べたものから作られると言われています。多くの病気は食生活でひきおこされていると言われているため、当院では一人ひとりにあった食事指導を行うことにより根本的な症状の改善を目指しています。薬に頼らず治療したい方は当院へご相談ください」とあるほど。

●「内面・外面・精神面をケアすることで美しさと健康をサポートする」のがクリニックの理念だそう。

https://kojihifu.com/about/

 ただし、食事だけでは栄養素が不足する場合は、サプリなどで補完するのがオススメですが、その場合は成分をしっかりチェックするのが本当に大事なのだとか。

「やみくもにサプリや栄養補助食品を取り入れても、実は必要なかったり、かえって害になったりすることもあります。ご自身の体にどんな栄養素が足りていないかは、専門の医師に相談したり、検査してみたりするのもいいと思いますよ」

 苅部先生のクリニックには、血液や尿をチェックして、その結果をもとに栄養指導するメニューもあるそう。私も試すことにしたので、結果が出るころにまた改めてご報告したいと思います。苅部先生、ありがとうございました。

●教えてくれたのは……
苅部 淳先生

順天堂大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院形成外科に入局。埼玉医科大学総合医療センター形成外科・美容外科や福島県立医科大学附属病院、寿泉堂綜合病院、山梨大学医学部附属病院など各地にある東大病院の関連医療機関で研鑽を積む。2019年に「麹町皮ふ科・形成外科クリニック」を開業、2021年に2つ目のクリニックとなるビオトープクリニックを白金台駅近くに開業。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2023.10.22(日)
文・写真=にらさわあきこ
資料提供=ビオトープクリニック