京都らしい出汁巻き玉子レシピが知りたい!

 ふわふわとやわらかく、食べれば出汁の味がじゅわっ。この上なくシンプルだけれど、京都風の出汁巻き玉子が作れたら、自慢の味になりそうです。

 京料理店に生まれ、世界にその魅力を届ける中東篤志さんに黄金比、そして一生使えるコツを教わりました。

●材料(1本分)

〈出汁の材料〉作りやすい量
・出汁パック 1包
・水 500ml

〈出汁巻き玉子の材料〉1本分
・卵 3個
・煎り酒 20ml
・出汁 80ml
・片栗粉 小さじ2(同量の水で溶く)
・米油 大さじ1
・大根おろし、醤油 各適量

●作り方

(1)出汁パックと水を鍋に入れて弱火にかけ、沸騰してから10分煮出して濃い出汁をひく。しっかりと冷ます。

(2)ボウルに卵3個を割り入れ、煎り酒、出汁、水溶き片栗粉を加え、菜箸でさらっとするまでよく溶く

(3)卵焼き鍋を中火で熱し、米油をすべて入れる。ペーパーなどでなじませ、残った油は容器に移す。

(4)あつあつの鍋底を濡れ布巾に当て、熱を均一にする。箸で卵液を少量入れてみて、すぐ乾けば準備OK。

(5)絶えず混ぜながら50mlほどの卵液を流し入れて広げ、菜箸で奥から手前にやさしく巻く。

(6)(5)を奥に戻し、再度油をペーパーでなじませ、都度混ぜながら次の卵液を入れる。焼けた部分を持ち上げて、その下にも流し入れて

(7)大きくなってきたら箸先で動かそうとせずに腰を入れて体全体で鍋を上下にゆすり、勢いで返す

(8)焼き上がったら巻きすで包み、粗熱をとる。大ぶりに切って好みの量の大根おろしをのせ、醤油をひとたらし。

●中東さんおすすめの調味料

https://www.simamura.com/

中東篤志(なかひがし・あつし)さん
カリナリーディレクター

京都市出身。「そ/s/kawahigashi」など店舗や宿をプロデュース。初めて自分で作りたいと思った料理は出汁巻き玉子で、父「草喰なかひがし」主人・中東久雄氏から「見て覚えろ」と言われ体で習得。自身の料理教室でも人気メニュー。

2023.09.30(土)
文=CREA編集部
写真=志水 隆

CREA 2023年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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