この記事の連載

 のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

 きょうの当番は、しらいさん。

※本記事は、再公開したものです(初出:2022年10月12日)

» きのうのレシピ「わさびおかかのっけごはん」


vol.90 鮭の焼漬、イクラのっけ丼

鮭の焼漬、イクラのっけ丼。
鮭の焼漬、イクラのっけ丼。

 鮭の焼漬(やきづけ)は私の故郷、新潟の郷土料理。

 私の実家の魚屋の人気商品でもあります。焼漬だけでもごはんに合うのですが、さらにイクラをのっけて、もみのりをかけると、甘辛と塩味、海苔の旨みで、もう、ごはん、エンドレスです。

 はぁぁ~、このイクラののった焼漬の姿の美しいこと……。

 「いいよ~、焼漬、イクラちゃん、最高だよ!」とファッションカメラマンのように声をかけながら(あくまでイメージです)、たくさん撮影しました。載せられる写真が1枚で非常に残念。

■材料(2人分)

・生鮭:2切

【つけだれ】
・醤油:大さじ4
・酒、みりん、中ざら糖:各大さじ2

・イクラ:好きなだけ
・もみのり:好きなだけ
・ごはん:気が済むまで

■作り方

(1) 鍋に酒、みりんを入れて中火で熱し、アルコール分を飛ばし、中ざら糖と醤油を加えて混ぜ、中ざら糖がとけたら火をとめ、そのまま冷ます。

(2) 鮭は食べやすいサイズに切り分け、グリルで焼く。熱いうちに(1)になじませ、1時間~半日漬ける。

(3) ごはんに(2)をのせ、イクラ、もみのりを好きなだけのせる。

 鮭はサーモン、銀鮭など脂が多いもので作ってください。中ざら糖は砂糖で代用可ですが、中ざら糖で作った方が圧倒的においしくできます。焼漬は冷蔵庫で1週間くらいもちます。お弁当のおかずにもどうぞ。

おいしいもののっけ隊(隊員2名)

白央篤司(はくおう あつし)

「暮らしと食」がテーマのフードライター。日本各地のローカルフードに詳しい。著書に『自炊力』(光文社新書)など。オレンジページやメトロミニッツなどでコラム連載中。
https://www.instagram.com/hakuo416/


しらいのりこ

お米料理研究家。米農家出身の夫、シライジュンイチと共にごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として、美味しいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案を行う。
https://linktr.ee/shirainoriko

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Column

のっけて、食べる

のっけることで生まれる、新たなおいしさ。フードライターの白央篤司さん、ごはん同盟のしらいのりこさんが「のっけて、食べる」楽しさを、毎日交互にレシピ付きで綴っていきます。

2023.10.12(木)
文・撮影=しらいのりこ
イラスト=二村大輔