◆『ふたりママの家で』パトリシア・ポラッコ/絵・文 中川亜紀子/訳
二人の母親と養子として迎えられた子どもたちの日常を描く。
「家族ってかたちでも、まして血が繋がっているとかそういうことでもないということを、子どもも読める絵本で伝えています。この家族を良く思わない隣人の存在を、ちゃんと描いているのもいいですね」
『ふたりママの家で』パトリシア・ポラッコ/絵・文 中川亜紀子/訳
サウザンブックス社 2,530円
◆『フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学』ベル・フックス/著 堀田碧/訳
アメリカの社会学者による、フェミニズム入門書。
「女性が一枚岩ではないことや、『母性』のもと育児を女性に割り振ってきた家父長制の歴史を知って欲しい。母や主婦の役割にモヤモヤしている人に、フックスの言葉は嬉しい気づきになるはず」
『フェミニズムはみんなのもの 情熱の政治学』ベル・フックス/著 堀田碧/訳
エトセトラブックス 1,980円
長島有里枝(ながしま・ゆりえ)さん
写真家
東京都生まれ。1993年、現代美術の公募展での受賞を経てデビュー。日常の違和感を手がかりに、他者や自分との関係性を掘り下げる作品を制作しつづけている。最新刊は『こんな大人になりました』(集英社)
2023.09.14(木)
Photographs=Yurie Nagashima