厚生労働省の調べによると、ほぼ5人に1人が帝王切開での出産となっているこのご時世。いざ妊娠をして医療保険に加入しようと思ってもスムーズに入れないこともあるため、早めの準備が大切になります。

前回の復習にもなりますが、正常分娩は健康保険の対象外で、保険会社の医療保険の給付金も受けることができません。妊娠・分娩は病気ではないからです。ただし、帝王切開などの異常分娩で手術を受けた場合は健康保険の対象となり、一般に医療保険の給付金を受けることができます。

 帝王切開などに備えて医療保険に加入する場合、できれば妊娠前に加入するのがベターです。なぜなら、妊娠発覚後に加入しようと思っても、妊娠週数や妊娠の状況などによっては加入できない場合や、加入できたとしても給付金が下りるときに条件付きになる場合があるからです。

 妊娠27週目を過ぎると医療保険に加入できない保険会社が多いのです。28週以降は体の調子が変化しやすい時期で切迫早産などのリスクも高まると言われています。また、27週までに医療保険に加入した場合も、加入してから1年以内の帝王切開は給付の対象外などといった条件が付く場合もあります。つまり、今回の赤ちゃんが帝王切開による分娩だった場合は保障の対象外ということに。

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2013.11.29(金)
text:Yoko Hanawa
photograph:Fotolia