台湾の饒河街夜市での鳥卦(神鳥占い)が“当たる!”と評判の悟明老師。実はあらゆる占術に精通していて、台湾ではメジャーな紫微斗数での鑑定も行っています。

 そこで、日本の読者のために、毎月の世相を紫微斗数で読み解いてもらうことに。ここでは大局をみる際に使われる「天下第一盤」で占います。


【2022年1月】悟明老師が占う「世界の動き」

 12月は新型コロナの変異種の発見で、一時的に騒然とした空気となりながらも、人々の対応は、先月の占い通り、比較的冷静だったように思えます。

 しかしながら、今月もさらに感染力の強い変異種が見つかるなど、感染拡大とその対策に悩まされる国が出てくる様相です。

 たとえ、それが重症化しないウイルスであったとしても、決して気を緩めることなく感染予防策に努めることが大切です。

 日本の皆さんも、引き続き、手洗い、密の回避、マスクの着用を心がけ、自分の身は自分で守り、平穏な日々を過ごしていただきたいと思います。

 経済面では、新型コロナの感染状況がどうであれ、経済を動かそうとする力は徐々に増していくでしょう。

 見通しが明るいのは、金融業、飲食業、サービス業、不動産業と出ています。

 さて、今月の鍵となる4つの星は、ロシアを示す巨門星、東南アジアを示す太陽星、ヨーロッパ&中東を示す天機星に入ってくる文曲星と文昌星です。

 巨門星=ロシアは、吉星である化禄を伴っていることから、巨門星が象徴する“口福”にまつわる分野の活性化が見込めます。

 そのひとつが飲食業。また、医薬品業界にも期待が持てます。新型コロナの特効薬の開発が進む可能性もあるでしょう。

 ただ、この時期の巨門星には、風にまつわる災害や地震を意味する天殺、天災や伝染病を意味する天狗という2つの凶星も入ってくるため、経済が活性化しようとも、決して楽観できないひと月となるでしょう。

 太陽星=東南アジアは、吉星である化権を伴い、あまねく太陽の光に照らされる明るいひと月といえそうです。

 新型コロナの問題が深刻になることも多い地域ですが、このひと月は下火になると見ています。

 経済面では飲食業が好調となるでしょう。

 しかし、凶星の五鬼が入ってくることから、国内の政治闘争が起こりやすい模様です。

 そして、天機星=ヨーロッパ&中東には、化科を伴う文曲星、化忌を伴う文昌星が入ってきます。

 吉星の化科を伴う文曲星による好影響としては、ハイテク産業、不動産業の活性化が期待できますが、文昌星が凶星の化忌を伴っていることに加え、失意などを象徴する破碎星も入っているため、新型コロナのコントロールには、かなり手こずるのではないかと思われます。

 では、その他の星を見ていきましょう。貪狼星=カナダは、凶星の羊刃と捲舌があり、死傷者が続出するような状況に陥りやすい模様。新型コロナが原因の可能性も大いにあります。

 その一方で、経済面の発展が期待できる星回りでもあり、それが苦しいひと月の中で、人々の福音となるのではないかと思います。

 太陰星=北アメリカには、吉星の禄存があり、経済面での大きな躍進が可能になるとき。特に、金融、不動産、飲食業が好調で、幸先のよい新年の幕開けとなりそうです。

 このアメリカの好況ぶりが世界の経済を引っ張る力となるかもしれません。

 紫微・天府星=南アメリカも、経済面での明るい兆しを感じます。

 吉星の龍徳と凶星の陀羅が入ってきますが、偉大な龍徳星の前では、陀羅星は暴れることができないため、多少の問題が生じたとしても、人々がパニックになるような事態にはならないでしょう。

2021.12.30(木)
文=堀 由美子