牡蠣に鴨肉、オマール海老……。

 慣れ親しんだ食材を携えて、丼に第二の人生をかけたフレンチシェフ4名の、至高の一杯をご紹介!


◆ただいま、変身中

「牡蠣ラーメン」

泡の下から現れる 濃厚な牡蠣スープとの邂逅

 バゲットがあしらわれ、軽く泡立てられた純白のスープをすすると、広島産牡蠣の繊細な風味が鼻を抜ける。高級フレンチのように重厚でいて、くどくならない秘密は店主の坂翔太さんが完成させた鯛のスープにある。

「愛媛・宇和島産の真鯛からフレンチ式の長時間煮込む手法で出汁をとります。主張は強くないですが、牡蠣のような強烈な個性とも調和するよい土台なんです」(店主・坂翔太さん)

ただいま、変身中

所在地 東京都中野区中野5-53-3 松本ビル101
営業時間 11:00~22:00(L.O)
定休日 不定
Instagram:@tadahen.nakano

◆麺や一途

「香 かおり」

本格フォンドヴォーと カレーと味噌をブレンド

 フォンドヴォー(仔牛の骨の出汁)をベースに、カレーと味噌をブレンドした濃厚なスープが中太麺に絡みつき、口の中をクリーミーな混沌がやさしく満たす。白米との相性も抜群である。

「フレンチの世界では、スープを残すという考えはあまりないんですよ。全部飲み切ってほしくてとろみをつけています」(店主・仲田一途さん)

麺や一途 武蔵小山店

所在地 東京都品川区小山2-17-30
営業時間 平日11:30~15:00、18:00~22:00(L.O)、土、日曜・祝日11:30~22:00(L.O)
定休日 無休
https://www.menya-ichizu.com/musashikoyama.html

2020.06.18(木)
撮影=三宅史郎