活き活きと描き出される 子どもたちの姿に心躍る
東京・丸の内エリアでひときわ目立つ赤煉瓦のクラシカルな佇まいが魅力の三菱一号館美術館。いつ訪れてもアートな感性を刺激されると評判だ。
このたび、開館10周年を記念して、9月22日(火)まで「画家が見たこども展」を開催中。
ボナール、ヴァロットン、ドニといった19世紀末パリの前衛芸術家グループ「ナビ派」の画家たちに注目し、中でも彼らの芸術に大きなインスピレーションをもたらした“子ども”にフィーチャー。
フランスのボナール美術館の全面協力のもと、国内外の美術館および三菱一号館美術館の所蔵品から、ナビ派を中心とした油彩・版画・素描・挿絵本・写真等、約100点がずらりと並び、鑑賞しごたえ◎。
パリの街角で繰り広げられる光景は、情緒豊か。
馬車の中から外を眺める姉妹の帽子とドレスはお揃いで、目を凝らすとディテールもおしゃれ。
観ているだけでワクワクしてくる。
公園や庭は、自然と人々が調和する場としてナビ派に好まれた主題だとか。
無邪気に遊ぶ子どもたちやおしゃべりを楽しむ大人たちの様子に、こちらまで幸せな気分に。
家族の風景も数多く展示。≪子どもたちの昼食≫では、子どもたちをおとなしく見守る猫の姿にもほっこり。
時には天使のように愛らしく、時にはシニカルに。
あらゆる場面でさまざまな一面を覗かせる子どもたちの姿は、観る者をあっという間に子ども時代へとタイムトリップさせてくれる。
また、ミュージアムショップ「Store 1894」には、「画家が見たこども展」の会期中限定オリジナルグッズも登場。
CREA WEB編集部おすすめの、作品をモチーフにしたこだわりのグッズ3点をご紹介。
2020.07.06(月)
文＝ヨダヒロコ(六識)
