雑踏になじむ平凡な青年にも、強烈な個性を放つ主人公にも変貌する、俳優の岡山天音さん。

 静かに言葉を紡ぐ姿に思慮深さと聡明さがにじむ、今もっとも気になる俳優が語る芝居への愛。そして気ままな私生活とは。

 CREA WEBでは、CREA2020年5月号に掲載中のインタビューの一部を大公開します!


どうしても出演したかったドラマ「ワンダーウォール」

 学生の時にデビューし、25歳にしてキャリアは11年。

 映画『王様になれ』『踊ってミタ』をはじめ、テレビドラマでも主演を演じることが増えた岡山さんが、オーディションを受けてまで出演したいと思ったのが「ワンダーウォール」。

 2018年にドラマとして放送されると多くの反響を呼び、このほど、未公開カットなどを追加して、スクリーンで公開される異例の広がりをみせた作品だ。

「オーディションを受ける時はまだ台本は完成してなかったんです。

 でも地方発のドラマで、渡辺あやさんが脚本を書かれて、京都の大学生たちが寮を守るお話だと聞いた時点で、キーワード一個一個が粒立って非常にワクワクさせられました。

 撮影が終わってから、ひと回りもふた回りも作品が大きくなっていき、非常に面白かったですし、参加できてよかったです」

2020.04.22(水)
文=松山 梢
撮影=関 信行
スタイリスト=岡村春輝
ヘアメイク=森下奈央子

CREA 2020年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

おいしい、台湾。

CREA 2020年5月号

その一口できっと笑顔
おいしい、台湾。

定価820円

台湾を訪れると、いつも地元の人のあたたかさ、おおらかさに心癒されます。その笑顔の秘密は、日々の豊かなごはんなのかも。あつあつの小籠包に滋味深いお粥や豆漿、心ときめくかき氷とふわふわの豆花。おいしいものは元気をくれる。そんな当たり前だけど大切なことを思い出させてくれる旅をご案内します。