「グランドリスボアホテル」の
新作シリーズの評判が上々!
マカオの名物スイーツといえば、真っ先に「エッグタルト」を思い浮かべる方も多いはず。
専門店、ベーカリー、カフェ、レストラン、土産店など、街のいたるところで販売されている、定番中の定番といった存在です。
マカオのエッグタルトは、どろっとしたカスタードの具の部分と、サクサクしたパイ生地が口の中で絶妙に絡み合う独特の食感が特徴。
仕上げにオーブンで焼く工程があるため、香ばしい匂いが食欲を誘います。
お店によって、やや違いはあるものの、イメージとしてはこれで、味のバリエーション展開はほとんどみられません。
そんな中、マカオ随一の老舗ホテルブランド「リスボア」グループの一角、「グランドリスボアホテル」が2018年7月に新作エッグタルトを発表しました。
オーセンティックなエッグタルトを「バニラ」「宇治抹茶」「柚子」「塩カラメル」の4つのフレーバーでバリエーション展開した「カルテット」シリーズ。
実は、商品開発を手がけたのは、2017年6月に同ホテルのエグゼクティブ・パティスリー・シェフに就任した日本人パティシエの村中徳仁さん。和テイストを感じさせるフレーバーのチョイスも納得です。
発売開始から半年が過ぎ、ローカルから観光客まで、評判も上々とのこと。
筆者もトライしてみましたが、意表をつく斬新なコンビネーションというイメージからは想像できないほど、すんなり美味しく、経験と研究に裏打ちされたバランスの良さを感じました。
また、エッグタルトは、そこそこボリューミーなスイーツなので、筆者は1つで十分と感じることもありますが、フレーバーが違うことで、もう1つ食べてみたい、となるわけです。
さすがに4つのフレーバーを一気に試すことはできませんから、また次回にということになり、リピーターの獲得に繋がっているようです。
ちなみに、最もオーセンティックなエッグタルトの味に近いのがバニラフレーバー。より香り高く、高級感ある味わいになっています。
ローカルゲストには、日本イメージの抹茶が人気とか。個人的には爽やかな柑橘系の香りを感じる柚子、独特の舌触りと塩加減の塩カラメルも好みです。
ホテル内のカフェ、ラウンド・ザ・クロック・コーヒーショップで毎日午前11時から午後8時まで、その日に焼き上げたものを数量限定で販売。
値段は1個あたりバニラフレーバーが12マカオパタカ(約160円)、その他の3フレーバーが15マカオパタカ(約200円)とお財布に優しい感じになっています。
詳しくお話を伺うと、焼き上がりの時間は午前11時と午後2時の1日2回で、この時間帯に行けば出来立てホヤホヤの全ラインナップが揃うとのこと。
なお、テイクアウト、イートインの両方に対応していますが、イートインの場合、価格に10%のサービス料が加算されます。
ホテルは世界遺産が多く集まるマカオ歴史市街地区から徒歩圏内にあるので、散策途中に立ち寄る休憩スポットとしてもおすすめです。
文=勝部悠人(マカオ新聞)
写真協力=Grand Lisboa Hotel