貸付システムをとる神社は
台湾でも珍しい

金山財神廟のイメージキャラクター。名前は知らない。
これが金山財神廟。山の上にあり、海を見下ろす立地。

 最近、日本でも金運アップ神社が人気だが、台湾人はよりドラスティックにお金儲けを神頼みするようだ。

 「金山財神廟」は中でも人気の神社で、2002年に創立されたばかりにもかかわらず、噂が噂をよび、今では年間数万を超える人々が参拝するようになった。

 台湾の有名女子アナも熱心に願掛けするということで話題になり、特に旧正月の混雑は激しく、山の麓まで車が渋滞し、参拝までに数時間を要するほど。

金山財神廟入口。日本の神社の概念を覆す、まだ新しい建物。

 「金山財神廟」は、台湾の北海岸にある。人気の金山温泉に近く、夏場は海水浴客が訪れる一大リゾート地だ。

 人気を呼ぶ理由は3つある。

 第一に、風水的に極めて良い立地であること。山を背にし、海を見下ろしている。

 第二に、7つの目的に合わせて具体的に願掛けができること。

 そして第三の理由は、神社からお金を借りられるという珍しいシステムがあることだ。

 まずは、参拝手順をお伝えしよう。

(1) まず金紙やお菓子をお供えする。金紙とは、神様にとっての紙幣で、神社の入り口で販売しており、後で神社側が炉で燃やして天に送ってくれる。

お堂に入ると金紙とお菓子をお供えする場所がどまんなかにある。

(2) この神社には5座の神様がいる。日本でいうところの七福神に似ている。それぞれ文学の神や、経済活動の神などを担っているので、目的の神様の前では、特に熱心に願掛けしよう。

七福神の中の、大黒様のような存在の神様。

(3)入口で 7本入りの線香を購入する。線香を立てるところは7箇所ある。「武」の字が付く神様は、営業職の人がお参りするべきところ。「文」の字が付く神様は、頭を使う仕事の人がお参りするべきところだという。各神様の前に名刺置き場があり、自己紹介をしながら具体的に願掛けをする。

「文」の字がつく神様。
願い事を唱えながら、打ち出の小槌を触る参拝者。
熊手を持つ神様にもお線香を。
その横に置いてある熊手で、自分についた厄を払う。

(4) 希望者は、境内にある財神銀行からお金を借りることができる。

お堂の中にある「財神銀行」の窓口。

(5) いくら借りられるかは、お堂の中にあるサイコロのようなもの(木を勾玉型に削り赤く塗ってある)を振ってでた目で決まる。マックスで300元(=日本円で約1,110円)借りられる。

勾玉型のサイコロ。手前は通帳。

(6) お金を借りた人は、返さなければいけないと思うもので、また神社に足を運ぶことになるようだ。利子をつけるか否かは、自己判断に任せられている。

(7) 現金は赤い袋に入れて貸してくれる。赤は台湾では大変縁起の良い色。このお金を貯金すると、その口座に良い気が入ると言われている。

真剣に願掛けする参拝客。

 この貸付システムをとる神社は台湾でも珍しく、この金山財神廟が初めて。口コミで噂が広がり、人気の神社となった。取材当日も日系大手自動車企業の営業マンが参拝に来ていた。

金山財神廟

所在地 新北市萬里区磺潭里公館崙52-2
電話番号 886-2-2498-1186
http://www.mammon.tw/MammonTemple/

2018.11.04(日)
文・撮影=CREA WEB編集室

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