ボツワナ、動物たちの聖域

ボツワナ、動物たちの聖域

象を眺めて過ごす洗練ワイルドライフ

 世界最大、5万頭もの象の生息地として知られるチョベ国立公園。
 サヴーティ運河に面したキャンプは、プリミティヴにしてエレガント。そしてダイナミックな動物たちの鼓動を、いながらにして感じられるドラマティックなリゾートだ。

正式名称:ボツワナ共和国
首都:ハボローネ
総面積:約58万2000平方キロメートル(日本の約1.5倍)
人口:約195万人(2009年)
公用語:英語(国語はツワナ語)
宗教:キリスト教、伝統宗教
通貨:プラ
1プラ=約¥11.1(2012年2月末現在)
時差:日本時間-7時間
電話(国番号):+267

お茶を飲みつつ、象 食事をしながら、象

サヴーティ・エレファント・キャンプ
チョベ国立公園

象の行動範囲は2300平方キロメートルで、東京都ほどの広さ。低い周波数の鳴き声で連絡を取り合い、10km離れた互いの位置を確認できるという。ふだんは穏やかな性質だが、ひとたび家族に危険が迫ると、雌でも“パオーン”だ

 セスナを降りた滑走路には、キリンの親子がお出迎え。さて、ホテルのジープに乗り込もうとすると、今度はダチョウ夫婦の登場だ。ロングフライトの疲れが一気に吹き飛ぶ、ボツワナ流ウェルカム。気分はすっかりサファリ、ここはアフリカ!

インテリアの趣味は暖色系モダン。温もり感のあるセンスです

 わずか10分。ホテルまでの道中、水浴びする象も、木の葉をムシャ食いする象も間近にした。シマウマもインパラも、カラフルな翼の鳥たちも見た。チョベ国立公園は象で有名だが、野生動物の生息密度No.1。ほかのどの国も及ばない、野生の王国なのだ。

 象がホテルの敷地に入らぬよう設けられた、高電圧の電気ゲートに、ここが“彼らの”領域なのだと知らされる。

 ホテルの至るところから象が何気なしに見えるだけでも凄いのに、「夕べはレパードがいたよ」だなんて、事も無げに言われるとこです、ここは。

 チョベ国立公園は、公園とはいえ東京都が5つ入る広さ。数百頭の象の群れを見ることも稀ではなく、サファリ憧れのビッグ5(ライオン、レパード、サイ、バッファロー、象)に出会えるチャンスも多い。野鳥はなんと、460種類以上もいるという。

 キャンプのスタッフが「オレはオリ。あそこに見える象もオリ。同じ名前なんだ」と教えてくれた。野生の象に名前までつけているというわけ。でもどうやら、名前のある象はオリだけらしく、そしてオリは何頭もいるらしい。つまり、キャンプから見える象は、みんなオリなのだ。

向こうに見えるのが象のオリ。手前のシルエットがスタッフのオリ

<次のページ> 野生動物の聖地で早朝サファリの興奮

2012.05.23(水)

photo:Yuji Ono
realization & text:Satsuki Ohsawa
special thanks:Embassy of Botswana / Cathay Pacific Airways Ltd.

※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

CREA Traveller 2012年春号

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