イタリアきっての食の宝庫シチリア。その州都パレルモは、街角で食べられる、いわゆるストリートグルメが豊富なことでも知られています。

 なかでも“パニーノ・コン・ミルツァ”はその代表格。簡単に訳せばモツ入りパニーノ、要するにモツバーガーです。長年地元の人に愛されていながらも、まだ日本では馴染みの薄いイタリア発の美味でしょう。

パレルモ伝統グルメのひとつ“パニーノ・コン・ミルツァ(モツバーガー)”

 “パニーノ・コン・ミルツァ”のミルツァとは、牛の脾臓のこと。実際には脾臓と肺部分を使用します。新鮮な内臓を長時間じっくりと煮込み、薄くスライス。それをさらにラードで炒め、超ド級のハイカロリー具材に仕上げたところで、パンに挟み、がっつりいただきます。

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