気になる世界の街角から

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水の都ヴェネツィア産のワインがある?
ナポレオン時代から続く秘密のぶどう畑

 美しき水の都ヴェネツィア、ヴェネツィア湾の潟の上に築かれた水上都市です。そんな人工的に作られた浮き島に、実はぶどう畑があると言ったら驚かれるのではないでしょうか?

海に浮かぶ美しい水上都市、ヴェネツィア。

 今回は、ヴェネツィアにひっそりとあるぶどう畑のお話です。

うち捨てられたぶどう畑

 世界的にも有名な観光地ヴェネツィア、訪れたことがある方も多くいらっしゃると思います。実際にヴェネツィアを訪れたことがある方ならなおさら、「え? どこにぶどう畑なんかあった?」と思われることでしょう。

サン・ミケーレ島。

 そのぶどう畑があるのは、ヴェネツィア本島のすぐそばにあるサン・ミケーレ島。

島内の墓地。

 ここは、ナポレオン統治時代に、衛生上の理由から墓地をひとつにまとめるために作られた島です。

サン・ミケーレ・イニーゾラ教会。

 死者を弔うための教会と、墓地のみがある島なのです。

教会と裏の畑。

 教会の食料をまかなうために作られた裏の畑の一角に、ぶどう畑も作られました。

教会の裏庭のぶどう畑。

 しかし、時代の流れとともに教会を利用する人が減ったため、この教会は閉鎖されることとなります。暮らしていた修道士は去り、ぶどう畑のみが残されたのです。

 そんな見捨てられたぶどう畑を放っておけないと、有志が集い、現在は彼らによって管理されています。

<次のページ> ワインを愛する情熱に守られた幸福なぶどう畑

2017.07.10(月)

文・撮影=藤原亮子

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