知る人ぞ知る美食の国、マレーシア。この連載では、マレーシアの“おいしいごはん”のとりこになった人たちが集う「マレーシアごはんの会」より、おいしいマレーシア情報をお届け。

マレーシア人はお粥をよく食べる

 二日酔いだったり、疲れ気味だったり。旅先でも日本でも、体調がイマイチの日は誰にでもありますよね。こんな日にぴったりのごはんが、美食天国マレーシアにはあります。それは、お粥。

クアラルンプール、チャイナタウンにある1949年創業の「漢記」。朝4時に開店し、昼14時半まで営業。写真は、塩卵、ピータン、豚だんご入りのお粥。

 お粥は、中国系マレーシア人のいつものごはんで、本場中国の味に勝るとも劣らないおいしさ! 具の種類も驚くほど豊富です。

 英語で「ポリッジ」、中国語で「ジョウ」と発音し、大きくわけて2つのタイプがあります。ひとつは「広東粥」とよばれ、米粒がなくなるほどトロトロに煮込まれたもの。

広東粥は、1~2人用の土鍋で提供されることが多い。このまま火にかけて調理するので、テーブルに運ばれてきたときも中身はボコボコと沸騰している。

 もうひとつは、水分多めのサラサラ粥。「潮州粥」とよばれるタイプで、多種のおかずと一緒に食べます。

潮州粥は、日本のお粥のような粒ありタイプ。おかずは濃い目の味つけで、ビールにもよく合う。

 それでは、それぞれのお粥について詳しく紹介しましょう!

2017.03.24(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)