「ハイ水中」は、親潮ストロベリーと黒潮グレープの2種類入り。

 このお正月、帰省のついでに京都水族館に行ってきました。2012年に、京都駅からほど近い梅小路公園内に開業したこの施設は、海のイメージに乏しい京都市になぜ水族館が? というちょっとした違和感を裏切ります。巨大な水槽での展示やイルカショーをたっぷり堪能しました。

 その帰り際に立ち寄ったミュージアムショップで目にしたのが、数々の水族館限定お菓子。日本中のスーパーやコンビニで売られている有名ロングセラーの水族館ヴァージョンが並んでいるのです。これらは、京都水族館のみならず、全国の水族館で販売されている模様。

 「ハイ水中」は、ハイチュウの限定版。親潮ストロベリーと黒潮グレープという名前なのですが、別に塩味はしませんでした。ハイチュウが海を泳いでいるパッケージのイラストは何だか不思議。深海に生きる新種の軟体動物を思わせます。

 「ハイ水中」では何だか語呂が悪いので、海中を片仮名表記にした「カイチュウ」とすればよかったと思うのですが、ひょっとすると、食べ物なのに回虫を思わせる名前はいかがなものか……という意見でも会議で出たのでしょうか?

 ところで、この手のお菓子のパッケージは、クリスチャン・ラッセン風のデザインがやたらと多いです。みんなゴッホより普通に好きなのかもしれません。

「水族館限定 亀田の柿の種」は、亀田製菓のグループ企業、アジカルが製造。小さな袋が21個(3種×7袋)入っています。

 「水族館限定 亀田の柿の種」は、あの大定番の水族館向けアイテム。たこ焼ソース風味、ほたてバター風味、しおサケ風味の3種類が入っているので、さっきの「ハイ水中」とは違って、そのフレーバーには水族館の商品としての必然性が感じられます。

 せっかく「柿の種」という名前なのだから、牡蠣風味もあったら洒落が効いてると思ったのですが、オイスターソースを使うのは予算的に厳しいのでしょうか。

 いろいろ調べてみると、多くの種類のおなじみのお菓子が、水族館限定ヴァージョンを生産していることが分かります。カントリーマアム、プリッツ、パイの実……。ノベルティお菓子の業界は、深海よりもディープです。

Column

CREA編集部 今日のおやつ

撮影用やお土産、差し入れなどでいただくCREA編集部のおやつをご紹介。今日もごちそうさまでした!

2017.02.10(金)