気になる世界の街角から

気になる世界の街角から

黄金色に輝くカラマツ林との競演
秋のマッターホルンが美しすぎる!

秋のハイキングを楽しみにツェルマットへ

 あまり知られていませんが、秋のスイスアルプスはカラマツが黄金色に輝き、とても魅力的です。高山植物の観察がメインでなければ、お花が少なくなる8~9月の滞在より、10月の“黄葉”をお勧めします。

赤い車体がかわいいゴルナーグラート登山電車。

 2016年は例年より10日ほど遅れた黄葉。10月末にツェルマットへ出かけてみました。今回はゴルナーグラート登山電車で展望台までは行かず、森林限界に近い標高2211メートルのリッフェルアルプ駅を目指します。この辺りにカラマツ林が広がっているのです。残念ながら村は霧に包まれていますが、お天気サイトを確認したところ、午後は晴れていく予報。どうなるでしょうか!?

これがアプト式のラックレール。

 では、ツェルマット駅からゴルナーグラート登山電車に乗車。この電車の開通は1898年。118年前にすでにこの電車が走行していたかと思うと、スイスの鉄道技術に驚くばかり。山の急勾配に耐えられるよう、線路にはアプト式のラックレールが使用されていて、車軸の歯車とレールの凹凸をかみ合わせて、ぐんぐん山を登っていきます。

 通常は、出発してしばらくすると車窓にマッターホルンが見えるはずなのですが、この日は残念ながら雲の中……。でも、リッフェルアルプ駅に到着すると、秋のハイキングを楽しみに来た観光客がたくさんいました。

いつもなら、ツェルマットの村の向こうにマッターホルンが見えるはずなのですが……。
標高2211メートルのリッフェルアルプ駅まであっという間に到着。

 ここから、リッフェルアルプホテルリゾートのトロッコ電車の線路をたどっていきます。カラマツ林を抜けるとマッターホルンが! ツェルマットの村は雲の下。登山電車に乗って気づかぬうちに雲海を越えていました。マッターホルンと黄金色に輝くカラマツ林のコントラストが素晴らしい! 息をのむほど綺麗です。

雲海を抜けると、そこはこの青空! マッターホルンとカラマツ林、素晴らしい!

 すっかりテンションがあがってきたので、この先のフーリまでハイキングすることに。冷たく澄んだ空気が顔にあたります。マイナスイオンがたっぷりです。カラマツの葉が落ちて、地面はふかふかの絨毯みたい。

 ハイキングをする予定ではなかったのですが、スポルティバのトレイルランニングシューズのブシドーを履いてきていたので、快適に歩けました。軽くて滑りにくいので、山を気軽に歩きたいと思う方にもお勧めです。

 1時間ほど森を歩き、フーリへ到着。ここからゴンドラでツェルマットまで下れるのですが、歩き足りないので、さらにこのまま吊り橋まで行くことに。

落ち葉の絨毯の上を歩くのも快適。

 道沿いには、カラマツの木で作られた古い小屋が立っています。屋根にはこの辺りで採れる鉄平石を利用していました。かわいらしい水飲み場もあります。ちなみに私の苗字である“ブルンネル”は、ドイツ語で泉という意味なんです。

17~18世紀ごろに建てられたカラマツの小屋。

 遠くに見える吊り橋を目指して30分ほど登ります。岩場から落ちる水が凍り、氷柱ができていました。それだけ冷え込んでいるということ。秋のハイキングは標高が上がるとかなり寒くなるので、ニット帽や手袋、上着等の防寒対策はしっかりとしてくださいね。

<次のページ> 高さ90メートルの吊り橋から見る絶景!

2016.12.12(月)

文・撮影=西村志津

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