来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

来月、流行るJポップ チャート不毛時代のヒット曲羅針盤

EXILEの事務所からデビューする
女性シンガーLeolaの素性が気になる

 音楽ビジネスとITに精通したプロデューサー・山口哲一。作詞アナリストとしても活躍する切れ者ソングライター・伊藤涼。ますます混迷深まるJポップの世界において、この2人の賢人が、デジタル技術と職人的な勘を組み合わせて近未来のヒット曲をずばり予見する!

 さて、近々リリースされるラインナップから、彼らが太鼓判を押す楽曲は?

【次に流行る曲】
Leola「Rainbow」

LDH主催のオーディションで惜しくも落選

伊藤 今回は新人アーティスト、Leolaのデビューシングル「Rainbow」です。ミュージックビデオで初めて彼女を観たんですけど、オーガニックって言葉がぴったりのアーティスト。ぺったんこのスニーカーで踊る彼女が印象的です。

山口 音を先に聴いて、凄くいいなと思って、その後にミュージックビデオを観て、意外性がありました。EXILEのLDH所属というのも後から知って驚きました。この音楽性にダンスの要素を加えているところに、意欲的な取り組みだなと感じました。

伊藤 MVで踊ってるとはいえ、基本的にはソロシンガーでギター弾き語り、言ってみればちょっと前から流行りの“ギタ女”。だけど、彼女の面白いところは、山口さんの言うように、LDHのアーティストってことですね。2011年にLDHが主催したヴォーカルオーディションで、3万人の応募者の中、あと一歩というところで落選したらしいですが、それが今回のデビューのきっかけということ。同じパターンで塩ノ谷早耶香がキングレコードから2013年にデビューしていますけど、あまり活躍しているという印象がないですね。

山口 そうか、彼女もLDH所属でしたね。

伊藤 そうなんです。同じオーディションで、しかもあと一歩で落選って、まったく同じパターン……というか同じ売り文句。だけど、塩ノ谷早耶香とLeolaの決定的に違うところは、Leolaのプロフィールはスッカスカってところ。Leolaというアーティスト名は本人がハワイ語をもとにつけたらしく、実のところ本名、年齢、出身地などほとんどが未公開。インタビューでは随分な山奥で生まれ育ったとか、なんだか山猿からプリンセスへの“成り上がり”みたいなドラマを演出しようとしている感じがしますが、これからどんな展開をみせるのか? 変に大人たちが作りこみすぎてボロがでないといいのですが。

山口 ほう。メディアでの露出量に自信があるから、情報は隠して、神秘的にするという作戦なんでしょうかね?

<次のページ> このネット社会では情報操作は難しい

2016.04.14(木)

文=山口哲一、伊藤涼

同じテーマの記事

もっと見る

CULTURE} 新着記事

もっと見る

  • ILTM
ページの上部へ