Magnificent View #448
ラパス(ボリビア)

(C) Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 ラパスは南米ボリビアの事実上の首都。憲法上の首都はスクレにあるが、議会をはじめとした政府機関のほとんどは、ここラパスにある。

 ラパスを訪れてまず驚かされるのは、すり鉢状をした独特の地形だ。中心街はすり鉢の底の部分にあり、周辺を斜面が取り囲んでいる。そして、もっとも低いところにある中心街でさえ、標高は富士山頂とほぼ同じ約3600メートル。そのため、ここは「雲の上の街」とも呼ばれている。

 街の中心には、高層ビルが建ち並ぶビジネス街や先住民の人々で賑わう市場など、南米らしい風景が広がっている。ここからすり鉢を下ると高級住宅地のある新市街、すり鉢の上に行くほど貧しい家が多くなるのだという。標高が高いため、できるだけ低いところに行きたいという気持ちもあるのかもしれない。

Column

今日の絶景

この広い地球上には、まだまだ知られざる素晴らしい景色がある。思わず息を飲んでしまう雄大な自然、ミステリーにあふれた驚きの奇観、そして、人間の文明が刻んだ偉大な足跡……。ここに、選りすぐりの絶景をお届けします。さあ、ヴァーチャルな世界旅行へと出かけよう!

2014.12.22(月)
文=芹澤和美