日本では高額なオペラの鑑賞チケットもローマなら……

この日の演目は世界的に有名なフランスのバレエダンサー・振付家、ローラン・プティ(2011年7月没)振付けによる「カルメン」

 私がカラカラ浴場の野外オペラデビューを果たしたのは(もちろん出る方ではなく観る方で……笑)1987年のことだった。演目は「アイーダ」。オペラもよく知らない若輩者だったが、背景にそびえる壮大な古代建築と舞台との一体感が生み出す素晴らしさに鳥肌が立ったのを覚えている。その後、1994年から約10年間ほど、修復のため、カラカラ浴場の野外公演は中止となり、非常に残念な思いをした。

左:公演前と途中休憩の時間は特設のバーで一杯やるのがイタリア式
右:第一部終了後。休憩時間15分の間に第二部の舞台をつくりこむ

 今回、私が観たのは、ローラン・プティ振付けによるバレエ「カルメン」。公演前日にオペラ座のチケット売場へ出向いたところ、最終日だったせいか、それとも客の入りがよくなかったからなのか、「キャンペーンで女性は半額になります」との嬉しいオファーがあり、85ユーロのチケットがなんと42.50ユーロに (約5600円)! 舞台中央左側の2列目でこの値段。もちろん、出演者や演目によって値段は大きく変わるが、それでも日本とは異なり、(とくにオペラは)一般市民でも十分手の届く金額なのが有り難い。重要な演目の初日公演でない限りはドレスコードをさほど気にする必要もないし、そのカジュアルさがまたよいのである。ちなみに次回はトスカを観る予定だ。

ローマ・オペラ座主催、カラカラ浴場の演目
URL www.operaroma.it/ita/caracalla.php

ローマ・オペラ座チケット売場 (Teatro dell' Opera di Roma)
場所 Piazza Beniamino Gigli 1
電話番号 4817003
営業時間 火~土曜日:9:00~17:00、日曜日:9:00~13:30
定休日 月曜日

村本幸枝 (むらもとゆきえ)
イタリアでは撮影コーディネートを、日本では東京・中央区で日伊文化交流サロン「アッティコ」を主宰。在伊歴20年ちょっと。現在、年の半分ずつをイタリアと日本で過ごしている

日伊文化交流サロン「アッティコ」:www.attico.net

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text&photographs:Yukie Muramoto