イタリアのアマルフィ海岸東端に位置するヴィエトリ・スル・マーレは陶器の街として知られる。トラディショナルなデザインから斬新でモダンなものまでアーティストたちの個性豊かな作品を楽しみながらそぞろ歩き。


食卓だけでなく生活まで
豊かにしてくれる陶器

ヴィエトリ・スル・マーレのビーチ。透明度が高く、波も静かなので、夏は大勢の家族連れで埋め尽くされる。

 世界遺産ともなっているアマルフィ海岸の東の端に位置するヴィエトリ・スル・マーレ。ここで作られる色鮮やかなマヨリカ焼きの陶器は、ソレントやポジターノ、アマルフィなどの観光地でも多く売られているが、食器や料理に興味があるならぜひ実際にこの地を訪れるべき。

 町の中心であるウンベルト1世通りからマッテオッティ広場まで陶器店がぎっしりと軒を並べ、店の一角や奥に工房を構えているところも。運が良ければアーティストたちが制作しているのを間近で見学することもできる。

町中の壁画。なんともユーモラス。
建物の壁や案内板まで、この町ではすべてが陶器製。

 レモンやオリーブ、鳥や魚などが描かれた素朴なデザインのものから、幾何学模様、まるで絵画のような精密なものまで、工房によって全く違うスタイル。一つひとつ見て回り、お気に入りを見つけよう。

町の至る所に陶器の装飾が。
バールやレストランは海沿いに集中している。

 坂をずっと下っていくと、辿り着くのは波の静かな広々としたビーチ。様々な陶器で飾られた可愛らしい家々が海辺を彩っているのも、ヴィエトリならではの風景だ。

レモンのリキュール“リモンチェッロ”もこの地の名産品。

Feature

陶器に彩られた街
ヴィエトリ・スル・マーレ

Text=Mina Ihara
Photo=Takashi Shimizu
Coordination=Miyako Iwai(Piazza Italia)

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