南イタリアの老舗「ドン・アルフォンソ1890」のマカオ姉妹店がこのたびリブランド。よりカジュアルにオーセンティック・イタリアンを楽しめる「カーサ・ドン・アルフォンソ」として再デビューをしたので行ってみました。
「グランド・リスボア」は
ファインダイニングが充実
2007年にマカオ半島の中心部にオープンしたカジノ付きの高層タワー型リゾートホテル「グランド・リスボア」。マカオ特別行政区の区旗にも描かれている地域を代表する植物、ハスの花をイメージしたというゴールドに輝く独特のエクステリアデザインが目を引き、マカオの新たなランドマークとして昼夜を問わずにぎわっています。
グランド・リスボアといえば、ファインダイニングの充実度でもマカオで群を抜く存在として知られています。
『ミシュランガイド香港マカオ』の2018年最新版で3ツ星評価を獲得したレストランは2軒のみですが、いずれも同ホテル内。1ツ星レストランも1軒あります。ひとつ屋根の下に3軒、合計7つの星を有するホテルは世界的にも珍しい例といえます。
それだけでなく、欧州のミシュランガイド星付きの名店も誘致。イタリアのアマルフィ海岸にあるイタリアンの名店「ドン・アルフォンソ1890」のアジアで唯一となる姉妹店がそれにあたります。
カジュアルに生まれ変わった
イタリアの老舗の姉妹店
今回、最新トピックとしてご紹介したいのが、2017年11月の「カーサ・ドン・アルフォンソ」のリブランドオープンです。
「ドン・アルフォンソ1890」の姉妹店として、かつては同名で営業していましたが、3カ月にわたるリノベーション期間を経て、イメージを一新。ファミリー層を新たなターゲットに加えた、よりカジュアルな雰囲気に生まれ変わりました。
ちなみに、新たな店名は「ドン・アルフォンソの家」という意味で、知人宅のリビングルームを訪ねたような居心地の良さを感じてもらいたいとの思いが込められているそうです。
雰囲気がカジュアルになったといっても、イタリアの本店で経験を積んだシェフとスタッフがイタリア直送の新鮮な食材を使った本場の味とハイクオリティなサービスを忠実に再現する点は以前と変わっていません。
文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)