一生ものになりうるコスメはいかにして生まれたか? 美容ジャーナリスト歴四半世紀の渡辺佳子が直撃取材!

 “コスメ職人 情熱大陸”と題して、4回にわたって職人・開発者たちの情熱をお届けします。

 今回は第4回ラデュレです。

お菓子とコスメ魅力を合わせた革新的なコラボブランド

 その手があったか~と膝を叩いて感心しつつ、お菓子ブランドがメイク品を作ったという快挙を取材に。でもど真ん中のマカロン色甘々イメージとはひと味違う?

「パリのラデュレサロンに行くと、重厚でシックで、可愛いだけの世界ではないことに気づきます。そこから得られる大人の世界観でラデュレを表現したいと思いました」と企画責任者の仙石亜希子さん。

 当初、パリ本社の女性ディレクターから届いたのは「レ・メルヴェイユーズ ラデュレ」という謎の名称だけだったとか。

「その名前だけをいきなりもらったこちらはビックリ。それ何? ということでレ・メルヴェイユーズの把握から仕事が始まりました。とはいえ文献やネットを探してもヒントが全くなく……何しろフランス人でさえほとんど知らない、歴史の狭間に存在した女性たちのことだったのです。その後、パリから当時のファッション画やアンティーク小物を見せてもらって、少しずつ理解を深めていきました」

 そこからわかったレ・メルヴェイユーズとは、フランス革命後の恐怖政治時代に現れた女性たちで、育ちよく教養もある先進的な人々。革命後の動乱の中、貴族としての誇りを持って自由と解放を求め、言動や服装、化粧で意思を伝えた気骨ある女性たちのことだった。

「ちょうど銀座にラデュレのサロンがオープンした時だったので、何度もサロンに出かけてケーキやマカロンを食べ、紅茶を全種類飲み、メニューを読み込み、雑貨を研究してラデュレを体感しながらコンセプトを立てていきました」とプランナーの落合佳乃子さん。

<次のページ> 18世紀の女性の化粧品事情からヒントを

2012.03.26(月)
text:Keiko Watanabe
photographs:Nanae Suzuki / Hirofumi Kamaya

CREA 2012年4月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

一生もの美容

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