今日の絶景

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世界一過酷な地と呼ばれる砂漠で
異教徒同士が営む厳格な分業とは?

Magnificent View #1159
ダナキル砂漠(エチオピア)

(C)Frank Krahmer / Masterfile / amanaimages

 世界一過酷な地と称されるのが、エチオピア北東部からエリトリア、ジブチにまで広がるダナキル砂漠。一帯は、夏は気温が50度以上にも昇る。

 だが、そんな厳しい環境ながら、異なる民族同士、共存している人々がいる。イスラム教徒の遊牧民であるアファール族と、キリスト教のティグレ族だ。

 砂漠の中にあるアサレ湖で塩の採掘を行なっているのは、アファール族。彼らは、昔から塩の権利を一手に管理することで、この過酷な大地を生き延びてきた。

 ティグレ族は、その塩を求め、標高2000メートルの高原からラクダのキャラバンを率いてやってくる。彼らはここで塩塊を採掘。アファール族の手で板型に成型された塩をラクダに積み込み、約57キロ先のベルハアレの街まで2日かけて運び換金するのだ。

 作業は分業制で、お互いの仕事に干渉することはご法度。イスラム教徒は金曜日、キリスト教徒は日曜日に休むため、それ以外の日が共同作業日となる。果てしない砂漠で、はるか遠い昔から、このルールが守られているのだという。

2016.12.02(金)

文=芹澤和美

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