今日の絶景

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ゴミ捨て場として利用されたがゆえに
ローマ帝国の築いた空間は生き延びた

Magnificent View #1151
ディオクレティアヌス宮殿(クロアチア)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 クロアチアの美しき古都、スプリト。アドリア海を望むこの街に、3世紀末から4世紀初頭にかけて、ディオクレティアヌス宮殿は築かれた。

 この宮殿きっての見どころとなっているのが、南側にある「地下宮殿」と呼ばれる広大な地下スペース。地下といっても、地面を掘って作られたのではない。もともとは1階部分だった場所が、長年の地盤沈下により地下になってしまったのだ。

 ディオクレティアヌス宮殿はローマ帝国滅亡後に廃墟となったが、7世紀になって人が住み着き、解体や増改築が繰り返されてきた。そのため、建物のほとんどが建築当時とは様変わりしているものの、この地下スペースだけは古代ローマのまま。

 その理由は、中世、ここがゴミ捨て場として利用されていたことにある。いっぱいになったゴミが支えとなり崩壊を免れたこと、人が入ることもなく破壊されなかったことが、功をなしたのだそう。

2016.11.24(木)

文=芹澤和美

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