今日の絶景

今日の絶景

荒々しい風景が広がる国立公園は
実は米国政府が不法占拠中の土地

Magnificent View #936
バッドランズ国立公園(アメリカ)

(C)Robert Harding Images / Masterfile / amanaimages

 バッドランズとは、「荒地」という意味。その名のとおり、サウスダコタ州に広がるこの国立公園には、岩山や荒野の丘陵地帯が延々と続いている。

 いくつもの崖や峡谷、鋭く尖った岩山は、約50万年もの歳月をかけて、雨風が土を削り造り出したもの。

 その風景はまさに不毛地帯そのものだが、ここは化石の宝庫でもある。3400万年から2500万年前の化石が多く眠っていることで知られ、化石層を守るため、1978年には国立公園に指定された。

 だが、この国立公園指定に関しては、穏やかではない事情がある。一帯はもともと、スー族インディアンの土地。1868年に結んだ条約で、アメリカはこの地を「永久にスー族のものである」と保証したが、条約は破られ、一方的に国立公園に組み入れてしまったのだ。この条約破棄は1980年に最高裁で違法判決が下っているため、現在は公然不法占拠地となっているのだという。

2016.04.23(土)

文=芹澤和美

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