ホルモンに大きく影響される私たちの体を理解して、快適に暮らすめための連載!

 もっと健やかに快適な暮らしを! まだまだ長い人生、生理とも子宮とも仲良く付き合っていきたい。知りたかった、聞いてみたかったあれこれを、産婦人科医の高橋幸子先生に伺いました。


ズバリ、生理と子宮の話Q&A

Q:ピルって副作用があるんでしょう?

A:喫煙者や40歳以上の女性は血栓症リスクに留意し服用を

 頻度は高くないものの副作用として挙げられるのが「血栓症」です。血管内に血の塊ができ血流が滞りやすくなる状態のことで、特に喫煙者や40歳以上の女性が服用する際は主治医と相談し検討してください。なお、妊娠したい場合、ピルの服用を止めればすぐ生理が再開します。また、ピルには卵子の老化の予防効果はありません。

Q:これってPMS? もしや更年期?

A:婦人科を受診してホルモン値を調べてみて

 40代も半ばを過ぎると、心身の不調がPMSのせいかプレ更年期のせいか、迷うこともあるでしょう。対処に困るようなら、婦人科を受診しましょう。エストロゲンや卵胞刺激ホルモン(FSH)の量を調べて状態が明らかになれば、それに適した治療を提案してくれます。

Q:生理不順の原因は? どうしたら正常になる?

A:生活習慣やピルでホルモンバランスを整えよう

 生理不順の原因で多いのが、「多嚢胞性卵巣症候群」です。卵巣に発育が止まった卵胞がたくさんある状態で、要因にはホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。ストレスが背景に隠れていることもあり、普段の生活を見直すか、ピルで改善することもできます。

Q:40歳以上です。ピルに代わるものはありますか?

A:プロゲスチンのみの製剤なら血栓症のリスクはありません

 血栓症の原因はエストロゲンの作用によるものです。月経困難症を改善したい場合は、「ディナゲスト」と呼ばれるプロゲスチンだけの製剤もあります。避妊効果はありませんが、血栓症のリスクがなく、40歳以上の女性はこちらを選択することもあります。

Q:ミレーナって避妊具ですか?

A:避妊だけでなく生理痛や過多月経も軽くしてくれます

 ミレーナ(子宮内システム)は、子宮内に装着することで黄体ホルモン(プロゲスチン)が子宮に放出され、ピルと同等かそれ以上の避妊効果が得られるT字型の器具です。生理痛や過多月経の軽減効果もあり、一度装着すると最長で5年にわたり効果が続きます。装着時に痛みを伴うため出産経験者に推奨されますが、出産経験がなくても装着することができます。ミレーナは医師が装着、除去を行う。まず婦人科で相談してみよう。

2021.10.17(日)
Text=Tomoko Uchida
Illustrations=Ayumi Takahashi

CREA 2021年秋号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。