近くのワインスクールの生徒が授業帰りに立ち寄ったりも
オーナーでシニアソムリエの上片平氏。元バーテンダーとの経歴を知って、カクテルを注文する客も多い。
グラスワイン常時20種以上の中から、気分や好みを伝えると、ぴったりのものをいくつか選んでくれます。「シャルドネはこんな味」「リースリングはこんな香り」ではなく、「こんなゲヴェルツもあるのか」と思ってもらえる出逢いを、とソムリエ氏。近くにあるワインスクールの生徒さんが、授業帰りにブラインド・テイスティングをしに立ち寄る姿もみられます。
「食前酒のキールは、アリゴテの酸味を和らげるために、同じ産地のカシスを入れたのが始まり」「スプリッツァーはもともとグリュナー・フェルトリーナーをベースに使っていた」など、話題豊富なソムリエ氏。品種の見極め方など楽しく勉強になります。
オーナーソムリエ 上片平氏が傾倒するイタリアワイン。
フランスのワインは勿論、オーナーの好みからイタリアワインの品揃えはかなりのもの。様々な土着品種をナビゲートしてもらい、イタリアワインの世界にハマる人も多いようです。
赤も白も飲みたい、と欲張るむきにオススメのひと皿が、「ワインの為に作った2種のポテトサラダ」。白ワインビネガーとディルの風味が効いた白ポテサラと、赤ワインでマリネしたベーコンにポリフェノールたっぷりのヴィンコット(煮詰めたワイン)を加えた赤ポテサラの盛り合わせです。
「ワインの為に作った2種のポテトサラダ」(800円)には赤白両方合わせてみたくなる。
そして実は「ラ・ストーリア」には、ワイン・ラヴァーに嬉しい独特の持ち込みシステムがあります。
2016.03.07(月)
文・撮影＝吉岡のの
